「アストライド」卓球少女 閃光のかなたへ ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
アストライド
5月2週目が若干新作不足だったのもあって少し映画館から離れていて、1週間ぶりの映画館。
映画バカからしたら1週間も映画館に行ってないことは天変地異一歩手前なところがあるので、異変が起きる前に映画館に行けて良かったです。
復帰作は何にしようかな〜と思っていましたが、中国制作の卓球アニメである今作に目がいってそのまま鑑賞。
特典はイラストうちわでした。
全1巻の打ち切りマンガのような突き抜けっぷりを感じさせる贅沢な作品でした。
卓球大国である中国が卓球を全面に押し出していくスタイルでやってきたので圧倒されつつ、困惑もしつつのスポ根ものでした。
キャラクターは絞られており、天才と秀才、サポート役に破天荒、取り巻きがいたり過去のライバルだったりまだ見ぬライバルだったりと多く盛り込まれていなから、スポ根もののお決まりをバシッと抑えており飲み込みやすかったです。
あまりキャラクターの背景などは描かれないのもあって、このキャラはなぜこの行動を?というところに疑問符はつきますが、観ている側が各々咀嚼すればいいかな〜くらいの認識です。
卓球の試合や練習シーンはかなり力が入っており、球の軌道の描き方だったり、打ち合いの攻防だったり、ギリギリのショットだったりと卓球をやった事があれば感じるスリルをこれでもかと味わえるようになっていました。
練習シーンも日本の学校では見ないような専門的な機械があったり、フリースタイルな練習もあったりと型にはまらないものが多く見れたのは新鮮でした。
ただ突飛な必殺技だったりはほとんどなかったので、良くも悪くも忠実だなという印象に止まってしまいました。
ただ公式戦無しで野良試合のみという潔さ、人によってはえぇ〜…となってしまいそうなところですが、この濃縮っぷりでしか得られないものもあるのでもうニヤニヤが止まりませんでした。
コメディ描写はあんまり笑えるものはなかったです。
これは大傑作の「ナタ 魔童の大暴れ」でも思ったのですが、どうにも中国のお笑いは日本のものとはかなりズレていて、天丼する事によって面白さが加速していくと思っているのか天丼しまくるのでカロリー過多です。
中国では鉄板のジョークもあったりしそうですが、これまたちんぷんかんぷんだったので早く練習か試合してくれ〜と切に願っていました。
おそらく今後の展開で出てきそうな他校のキャラクターも山積みで出てくるんですが、マジで姿だけなのも打ち切り風味を感じさせて香ばしいものでした。
私たちの戦いはこれからだ!と言わんばかりの突き抜けっぷり、素晴らしいです。
1クールでしっかりやればもっと面白くなりそうではあるけどなーとは思いつつも、この詰め込まれたものからしか摂れない栄養があるのもまた確かです。
全1巻映画、もっと増えてもいいかもです。
鑑賞日 5/17
鑑賞時間 10:20〜11:55
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