卓球少女 閃光のかなたへのレビュー・感想・評価
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初の中国アニメ
初めて中国制作のアニメを観ました。
軽いノリはなんだか懐かしさも感じながら見れる内容。
ファッションの感じもやや古さを感じるんだけど、日常性ってこういう感じなのか。
テレビシリーズの総集編?と思ったら、ネット放送3話をまとめたものだったんですね。なぜここで戦う!?誰だきみは!?ということが何度も起きてきて、もうそこらへんは放っておこう。。と思ったところで終了となりました。
なるほど、ネット放送かぁー。と思ってふりかえると、ダイナミックに卓球の球の軌跡を描いたところなんかは劇場スクリーンを想定していたんだろうなぁ。そうそう、はじまりにオープニングソングと共にいわゆるノーマルのオープニング映像があったのに驚きました。素朴で、微笑ましいスタートでした。
正統派・王道スポーツアニメ
中国のオリジナルアニメーションで、『西遊記』や『封神演義』ベースじゃない作品を久々に観た気がします。
しかも、高校生のスポーツもの。
アニメーションにしたのは、実写よりも球の軌道やスピンのかけ方などを強調して描くことで、プレイヤーとしての強さ・上手さを表現するのに向いているって判断なのかもしれません(中国での卓球人気は、日本における巨人V9時代の野球並みに国民的といって差し支えないらしいと噂で聞いたことがあります)。
観た私には卓球にも中国社会にもなじみがないので違和感を覚える表現も多々あったし、なんといってもイマジナリーライン(人物の立ち位置や目で追う動きの流れなど)がぐちゃぐちゃで1度見ただけでは理解しがたいシーンが多かったのですが、「チームメイトが個性的でキャラが立っている」「それぞれの持つ夢が一致して同じ方向を向く」など正統派・王道スポーツアニメとして成立。
犬と猫の作画・描写がよかったのもあって、そこそこ楽しめました。
日本のアニメーションのお約束事・文法を完全にマスターしていて、日本の優位性を脅かすほどに、中国のアニメ制作の存在が肉薄しているとも感じました。
アストライド
5月2週目が若干新作不足だったのもあって少し映画館から離れていて、1週間ぶりの映画館。
映画バカからしたら1週間も映画館に行ってないことは天変地異一歩手前なところがあるので、異変が起きる前に映画館に行けて良かったです。
復帰作は何にしようかな〜と思っていましたが、中国制作の卓球アニメである今作に目がいってそのまま鑑賞。
特典はイラストうちわでした。
全1巻の打ち切りマンガのような突き抜けっぷりを感じさせる贅沢な作品でした。
卓球大国である中国が卓球を全面に押し出していくスタイルでやってきたので圧倒されつつ、困惑もしつつのスポ根ものでした。
キャラクターは絞られており、天才と秀才、サポート役に破天荒、取り巻きがいたり過去のライバルだったりまだ見ぬライバルだったりと多く盛り込まれていなから、スポ根もののお決まりをバシッと抑えており飲み込みやすかったです。
あまりキャラクターの背景などは描かれないのもあって、このキャラはなぜこの行動を?というところに疑問符はつきますが、観ている側が各々咀嚼すればいいかな〜くらいの認識です。
卓球の試合や練習シーンはかなり力が入っており、球の軌道の描き方だったり、打ち合いの攻防だったり、ギリギリのショットだったりと卓球をやった事があれば感じるスリルをこれでもかと味わえるようになっていました。
練習シーンも日本の学校では見ないような専門的な機械があったり、フリースタイルな練習もあったりと型にはまらないものが多く見れたのは新鮮でした。
ただ突飛な必殺技だったりはほとんどなかったので、良くも悪くも忠実だなという印象に止まってしまいました。
ただ公式戦無しで野良試合のみという潔さ、人によってはえぇ〜…となってしまいそうなところですが、この濃縮っぷりでしか得られないものもあるのでもうニヤニヤが止まりませんでした。
コメディ描写はあんまり笑えるものはなかったです。
これは大傑作の「ナタ 魔童の大暴れ」でも思ったのですが、どうにも中国のお笑いは日本のものとはかなりズレていて、天丼する事によって面白さが加速していくと思っているのか天丼しまくるのでカロリー過多です。
中国では鉄板のジョークもあったりしそうですが、これまたちんぷんかんぷんだったので早く練習か試合してくれ〜と切に願っていました。
おそらく今後の展開で出てきそうな他校のキャラクターも山積みで出てくるんですが、マジで姿だけなのも打ち切り風味を感じさせて香ばしいものでした。
私たちの戦いはこれからだ!と言わんばかりの突き抜けっぷり、素晴らしいです。
1クールでしっかりやればもっと面白くなりそうではあるけどなーとは思いつつも、この詰め込まれたものからしか摂れない栄養があるのもまた確かです。
全1巻映画、もっと増えてもいいかもです。
鑑賞日 5/17
鑑賞時間 10:20〜11:55
“閃光”というより、“先行”上映
現在『TO BE HERO X』や『この恋で鼻血を止めて』が放送中と、勢いを増している中国アニメ。
それらに比べると脚本、キャラデ、コメディセンスなど様々な面で日本アニメに寄ったつくりになっていた。
ただコレ、完全に“導入”で終わりじゃねーか。笑
話としては明快であり、キャラも掴みやすい。
しかし尺に対して人数を出し過ぎていて、背景も活躍も薄味で終わっているのが勿体ない。
実力テストまで入れるのは丁寧ではあるけど、もっと描くべきことがあると思う。
細切れに挟まれるルオイやルーの挫折の重さが伝わらないし、2人とも敗北が原因というのも芸がない。
(怪我とか人間関係とか、他にあるでしょう)
ルオイvsルーを余裕の笑みで見てた部長は一度もラケット握らないし、ライバルの実力も分かりづらい。
作画、特に人物の動きにもやや怪しいところがあったが、キャラ数を減らせば作画コストも他に割けたハズ。
ルーの取り巻きと新入部員は一人ずつ減らしていい。
ルオイとルーの相似点が多いのも気になる。
前述の挫折理由に試合中の髪型(眼鏡も外すし)、そしてナンスの低音は天ちゃんに似すぎなのよ。
Trysail揃っての出演は多分『マギレコ』以来だし、配役自体は嬉しいけどね。
4人だったらスフィア(ルオイ高垣、ルー寿、シントン豊崎、戸松はそのまま)の方が収まりよい気も。
練習試合どころか野良試合で終わりだし、キービジュのユニフォームもエピローグでしか着ない。
最後の最後で“まだ見ぬ強敵たち”まで見せてきて、“俺たたエンド”にしても中途半端が過ぎる。
とはいえ掘り下げあればキャラの魅力も増すだろうし、続編が普通に観たい。
そもそも高校部活ものは2時間あっても難しい。
冒頭に書いた2作は返品するので、こちらを2クールでやってくれ。
中国産アニメーション
若干違和感もあるが、基本よくできた中国製のスポーツ部活青春アニメ。ビバ!TrySail!
おお、こんなところで終わるんだ!?
ネタバレってよりは、
予備知識として知っててもいい気がするが、
2クールアニメでいうと3話くらいの
辺りの話で終わりました(笑)。
予備知識ゼロで、中華アニメを視聴。
観終わったあとで知ったが、
本国ではWeb配信された全3話を1話にまとめたらしい。
てことは、一応、これで完結扱いではあるのか。
でもびっくりするくらい、
「俺たちの戦いは(以下略)エンド」。
まあ製作陣も、これが当たれば次ってのは考えてるんだろうけど。
もちろんながら、吹き替え版で視聴。
というか原語版での上映も確かにあるから
「吹き替え版」って書いてあるんだよな。
誰がこれの原語版なんか観るんだろうか……。
個人的にミュージックレインの吹き替え海外映画は、
『エンジェル・ウォーズ』以来!!
あれはまるで評価されている気配がないが、
『ウォッチメン』の余韻が適度に残る、
ザック・スナイダーらしい病んだヒロピン映画だった。
あのときはスフィア勢ぞろい。
今回はTrySail +戸松ちゃん。
まあ日本人から見たら、中華アニメってより、
単なるミューレ宣伝映画にしか見えない(笑)。
しかも、四人ともまんま普段どおりの声演技なので、
(とくに雨宮&戸松は聴き間違いようがない)
視聴感覚は、ふつうに深夜アニメの延長だ。
少なくともTrySailのファンには、
こたえられないアニメなのではないだろうか。
― ― ― ―
さて、内容についていうと、
個人的には、ふつうに楽しめました!
中国の文武両道の高校に入学してきた卓球経験者の少女二人が、卓球部で新たな仲間を得て精進を誓うまでを描いた、起承転結でいう「起」の部分を丁寧に描いた青春アニメ。
出演者インタビューでも声優陣が口をそろえて言っていたが、どちらの少女も高校入学までに何らかの「挫折」を味わっていて、新規まき直しとして高校に入学し、過去は過去として踏ん切りをつけたうえで、前向きに卓球に向き合おうとしている部分には、とても共感できる。
挫折や後悔を描きながら、あまりうじうじしていない。
やっぱり好きなものは好き、と早めに割り切っている。
そのあたりは、とても爽やかで、しなやかで、健全だ。
しょうじき、これまで観てきた中華アニメはひどかった。
とくに、日本の深夜に流されている中華アニメで、面白いものに当たったことがなかった。
とにかく、コンテの感覚がダサすぎる。
会話のセンスや間合いがおかしすぎる。
ギャグの入れ方が突拍子もなさすぎる。
キャラの行動原理がぶっ飛びすぎてる。
明らかに「日本のアニメを真似して作っている」のに、一挙手一投足がまったくかみ合わない感じというのは一種独特で、ただただ観ていて気持ちが悪い。
実際、新番組のギャグ系バトルアニメがあまりにもひどい出来で、いざエンドクレジットを見たら(キャラ名を日本名に差し替えた)中華アニメだった、ということが何度もあった。
それくらい、ここ10年くらいのTVサイズの中華アニメは、クオリティが日本と比べて段違いに低かった。世評の高かった『時光代理人』や『魔道祖師』ですら、根本的にナラティヴの組成に問題があった。
ありていに言って、僕にとって「途中で切らずに最後まで観られた中華アニメ」は、本当に今まで一本もなかったといっていい。今クール、フジでやってる『この恋で鼻血を止めて』も、「これぞ中華アニメの真髄」と言わざるを得ないような不気味なコンテと異常な会話のオンパレードで、生理的にとても受け入れられるものではなかった。
そんななか、『卓球少女』は、ふつうによくできていて、感心した。
まず、キャラクターに相応に感情移入できるし、どの娘もそれなりに可愛い。性格設定にもあまり違和感がない。
キャラデザ、動画ともハイクオリティで、何より卓球のアクション動画は凡百の日本のアニメより遥かに洗練されている。
物語展開も自然だし、基本的に善人しか出てこないので「ギスってもすぐにギャグに転化されて深刻な仲たがいにならない」のは、お話として美点だと思う。
ただ、やっぱり「中華臭さ」はぬぐいがたく漂うんだよね。
会話や掛け合いのテンポ感や間合いが、根本的な部分で日本と違う。
日本のアニメをお手本にしているのに、何かが決定的に違っていて、ズレている。
とくに気になったのは、何気ない少女どうしの掛け合いだ。
たとえば、教室で出逢ったジャン・ルオイ(CV:夏川椎菜)とワン・ルー(CV:雨宮天)の「額に当たったピンポン玉」をめぐるやり取り。なんとなく絶妙に間が悪くて、リアクションの応酬のリズムがぶれまくっていて落ち着かない。
それから、タピオカ屋でのジャン・ルオイとリ・シントン(CV:朝倉もも)のやり取りとか。具体的にどこがどう変か指摘しようとしてもとても難しいのだが、日ごろの日本のアニメで慣れたツッコミのテンポ感や間のとり方と絶妙にかみ合わないので、観ていてとても奇妙な感じが残る。
あと、彼らが「模倣」しているのが「ひと昔前」の日本のコミックだったりする部分も、もしかしたらあるのかもしれない。とくにギャグの質とかノリとかは、70~80年代くらいのコミックを読んでいるような、へんてこなトリップ感がある。
あと、作中で3回くらい出てきた記憶があるけど、漫譜としての「汗」(顎からしたたり落ちる)の使い方が、日本とは決定的に違ってるよね?
とはいえ、今まで観てきた「図抜けて技術的に下手くそ」な中華アニメと比べれば、民族の相違によって生まれた「ズレ」程度のものなので、そこまで気にするほどのものでもない。
きっと、アメリカ人がイタリア製西部劇を見て感じるくらいの違和感。
あるいは、中国人が日本の中華料理を食べて感じるくらいの違和感。
むしろ、かつては辺境の朝貢国だった日本の青春アニメのテイストを、かの大中華帝国が認め、気に入って、ここまで精妙に模倣してくれる時代が来たことに「誇り」と「感謝」を感じるべき事例なのかもしれない。
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「演出のリズムやギャグ、台詞の組み立て」の醸し出す違和感は、ある程度クオリティと直結した「出来」にまつわるものでもあるが、「風土や舞台背景」の生み出す中国ならではの特別なテイストは、純粋に観ていて愉しいし、「差異」として新鮮に受容できる。
卓上に並ぶ料理がガチ中華だったり。
校庭に普通に蓮池と四阿があったり。
大河の周りにビル群が立ち並んで、背後に山地が控えている杭州の街の風景が、ものすごくソウルを思わせたり(むしろ韓国が中国の街づくりを踏襲してるんだろうね)。
町中の至るところに「野良卓球台」があって、小さなころから多くの子供たちが屋外卓球を愉しんでたり(昔、仕事でドイツのフランクフルトに出張したときに実際に見たことがある。そういえばあの国も卓球強豪国だ)。これだけ遊びとクラブ活動に卓球が入り込んでたら、そりゃ強い選手もたくさん輩出されるよね。ちょうど日本の「野球」と似たようなものだ。
中国と日本に「違い」ばかりがあるわけではない。
むしろ「よく似ている部分」もたくさんある。
とくにユースカルチャー。日本の若者文化とは異なるようでいて、思いのほかよく似ている中国の若者文化に、おおいに興味がわく。おお、この子たち結構日本と変わらない青春を謳歌してるじゃないか。
観ていて、いろいろ気づくことがある。
タピオカ屋で放課後に買い食いとか、タピオカって台湾だけじゃないんだな、とか。
携帯依存と、ほぼラインそのままのSNSの存在、そこでの絵文字のやり取り、とか。
ジャージ登校って、なんか日本でも田舎の方では今でもふつうにあるらしい、とか。
その他、ファッション、ショッピング、メモ回しなど、本当に日本の高校生とおんなじようなことをやってるなあ、と。
あと、ロン・シャオ(CV:和泉風花)が「中二病」と呼ばれてて、WEB上のハンドルネームの活字としてもちゃんと「中二病」と出ていたのにびっくりした。「中二病」って単語、日本のオタクカルチャー発でしっかり大陸まで伝播してるんだ……!! それとも、あそこだけ日本語字幕版で文字を置き換えてるとか? そんなことはしないよね。
学校での勉学や試験勉強が大変そうなのも、日本と変わらない。
こいつらも寝っ転がりながら、ディオリンゴみたいな英語学習してるし(笑)。
むしろ「卓球か勉学か」とか、親元を離れて高校入学とか、日本以上の「競争社会」に中国の子供たちがさらされている現状がよく伝わってくる。
(「地元の大会」で勝ち抜いて「国家の上澄み」になることを日々の目標とし、それを親・子とも当たり前に受け入れている感覚が、いかにも科挙の国らしい。)
逆に、そういう管理社会のなかでも、ディン・シャオ(CV:戸松遥)のような野生児がきちんと居場所を見つけていて、かつ学友も彼女のADHD的な行動を許容している辺りにも、「思った以上に日本と変わらない青春群像」を感じることができる。
そんな日本と異なる中国という国を舞台に、
日本と同じような青春群像をテーマとして、
日本でやってるような部活アニメが観られる。
なんと幸せなことではないか。
そして、中国においてスポコン&百合百合アニメをやるなら、それはやはり「卓球」以外にない、ということなんだな。
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以下、雑感。
●『魁!男塾』の雷電のように、ひたすら卓球の知識と用語を解説しつづけてくれるリ・シントンのキャラクターは、『ラブライブ!』のにこやかすみん、『響け!ユーフォニアム』のサファイアちゃん、『ちはやふる』の大江奏辺りとも通底する便利キャラ。間違いなく日本の部活ものアニメのキャラから学んで引っ張ってるよね。
●「出来るお姉ちゃん」への敬愛と挫折感というのも、部活アニメやアイドルアニメの王道テーマ。『俺ガイル』の雪ノ下とか、『IDOLY PRIDE』の長瀬琴乃とか。
●ワン・ルーの取り巻き三人組も、最近の悪役令嬢ものや転生中世ものでよく見る定型のキャラクター。もとは少女漫画がベースだと思うが(お蝶夫人の取り巻きとか)、何があれの元祖なんだろうね?
●部活の勧誘をやったり生徒の管理をしたりして、お茶ばっかり飲んでいるジャオ・スーチン(CV:津田美波)って、ふつうに2年生の部長なんだな。最初はそう思って観てたんだが、あまりに管理側の仕事を普通にやってるうえに、職員室(?)でコーチの向かいに席まであるから、途中から先生の助手か何かだと勘違いしてました。てか、90分もやって、部活の先輩の卓球してるシーンをどこにも出さないとか(あれ、あったっけ? なかったよね?)、日本のアニメでは多分あり得ないよな。
ちなみに、ジャオ・スーチンが魔法瓶のキャップを開け閉めするシーンでは、明らかに作画ミスと思われる(蓋がめりこんで見える)ところがあった。
●ボールが閃光を放つ派手な演出とかは、いかにもアニメといった感じでとても良かった。ちょっと『ミスター味っ子』みたいな極端さがあって。
ラスト近くの卓球対決シーンも、かなりマニアックに「卓球」の見せ方を考え抜いていて、すばらしかったと思う。
●日本のアニメと違って、何かが決定的に足りないな、と思っていろいろ考えてて、ハッと気づいた。そうか、「巨乳」キャラがどこにもいないんだ……(笑) これも文化差ってやつですかね。
ありがちだけど好感度の高いキャラクター
TVアニメで3話分程度の始まったばかりの物語なので評価は難しいですが、観てよかったと思っています。
映像は劇場クオリティとは言い難く、物語もありがちで特に新鮮さは感じませんでしたが、映画を見終えて楽しい気分になれたので、満足度5です。
帰りにパンフレットも買いました。入場特典のうちわとセットで良い記念になりそうです。
なにより、登場人物に好感が持てたので、キャラで映画を見る自分にはツボです。
少しドジでマイペースな主人公ジャン・ルオイ。
主人公のライバル眼鏡の優等生ワン・ルー。
可愛い担当リ・シントン。
がさつでおおらかなディン・シャオ。
彼女達の今後の活躍を見たいと思いました。
もし続編が上映される事があれば、ぜひ見てみたいと思いますが、
これで終わりだとすれば残念ですね。
やや配慮不足は見られるが90分程度でサクッとみられる海外アニメとしては良作
今年128本目(合計1,669本目/今月(2025年5月度)13本目)。
普段はアニメ作品を見てもレビューはしない立場ですが、登場人物の声をあてている一人に戸松遥さん(「ヴァイオレット~」のアイリス役の方、など)があるので見に行きました。なお、入場者特典は卓球で使う道具にちなんで「うちわ」でした。安物ではありましょうが季節的に良いですね。
日本でも卓球は遊ばれているし競技も大会もありますが、卓球といえば国力をあげて奨励しているのが中国で(ここでは狭い意味での中国を指す。台湾ほかは含まない)、オリンピック等では常連国ですね。その中国におけるメジャーなスポーツである卓球を描いた作品で90分ほどであるのが良かったです。展開として「続編があるよ」という明示的な記述はありませんでしたが、「次はさらなる頂点を目指そう」という趣旨の発言はあるので(それこそ中国大陸は大きいので、地区予選や区域予選等も日本のそれに比べて大きいのだろうと思います)、続編があればぜひまた見たいなという作品です。
タイトル通り、卓球にひたむきになる少女4人のお話。他にも登場人物はいますが、基本的にこの4人で進みます。どうも、ネットフリックスほか、原作アニメ作品(の、日本語吹き替え版)を90分ほどに短縮したようですが、自己紹介パート等もあり理解に大きな支障はきたさなかったところです。
高校(描写内では「中学」だが字幕で「高校」と出る。中国でいう「中学」は日本でいう「高校」にあたる)でのスポーツ活動としての卓球を描いた作品にほぼ限局されること、放映時間との関係であっちこっち飛ぶ展開にならず、また見た後の爽快感がとても良かった(だから先に書いたように続編があればまた見たいという趣旨)ところです。卓球については初歩的なルールの理解があればよいほうですが、知らないとおいてけぼりということにはなりません(一応、youtubeなどに10分でわかる卓球のルール講座みたいな動画はあるので、観ておくと良いかも)。
原作を知らないので一概に指摘しにくいですが、登場人物の一人、ディン・シャオの子(戸松さんが声を当てていた子)は、いわばボーイッシュな子で、序盤は脈略のない発言をしたりしますが、後半もボーイッシュな女の子のイメージが強いですね。実質4人が主人公(ほかは実質モブキャラ)とは言えますが、一人はそうした子がいても良かったです。また、中国の作品であることから、いわゆる「当局のヨイショ」があるのかなと思いましたがそのような趣旨はなし。アニメ作品は「当局のヨイショのチェック」(本国チェック)が免除されているのかな?
しいて難点をあげれば、日本語字幕があるところとないところが混在しており、かつあるところはどうでもよいところ(「体育館」で「体育館」以外の解釈はできない)がある一方で、「告訴」(~を言う、程度の意味。日本語でいう民訴法的な意味は一切存在しない)がないなど、やや日本語字幕に配慮がかけるかなというところはありますが、日本で見る場合、ある程度漢字文化圏から類推ができるので、そこはまぁ不親切かなとは思いましたが採点上特にあげません。
90分ほどの作品ですし、特に「本国ヨイショ」がない中国の、卓球にひたむきになる少女4人のお話で、日本からでは文化の推定・推測がしやすい作品でありおススメ枠ですが、どうでしょう?
特に気になる点までないのでフルスコアにしています。
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