「決断」デコチン DECO-CHIN taog69さんの映画レビュー(感想・評価)
決断
「松本は、“自分を愛するため”に、ある決断」
島田監督らしい音楽シーンもコメディシーンも、全ては作品紹介の文面にもあるこの「決断」につながっていく。
決断した後にどうするのかどうなるのか、どんな結末なのか。
映画は続くが「決断」が全てなのだと感じた。
主演松永天馬がそこにピークを持っていき、助演の永岡佑がそれを受け止めきる。
島田監督は何を決断してきたのだろう、自分自身のこれまでの決断をどうこの映画に込めたのだろう。
この映画は観客のこれまで決断できなかったことを赦すというのか、これからの決断の背中を押すのか。
決断してもしなくても、勝ち負けなんかは関係無いのだろうけど。
監督は「ただの映画だよ」と言う気もするが、鑑賞した後、この映画に込められているはずのメッセージを考えてしまう。
主演松永天馬の作詞作曲の主題歌「ナルシスト」のフレーズ、
「自分を愛せぬ僕なのに」
それでもどうにかなる、どうとでもできる、というのか。
ボディにフックをもらったみたいな映画。
顎をストレートで撃ち抜いてくれればすっきり意識は飛ぶのに。
のたうち回らされる。
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