デコチン DECO-CHINのレビュー・感想・評価
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決断
「松本は、“自分を愛するため”に、ある決断」
島田監督らしい音楽シーンもコメディシーンも、全ては作品紹介の文面にもあるこの「決断」につながっていく。
決断した後にどうするのかどうなるのか、どんな結末なのか。
映画は続くが「決断」が全てなのだと感じた。
主演松永天馬がそこにピークを持っていき、助演の永岡佑がそれを受け止めきる。
島田監督は何を決断してきたのだろう、自分自身のこれまでの決断をどうこの映画に込めたのだろう。
この映画は観客のこれまで決断できなかったことを赦すというのか、これからの決断の背中を押すのか。
決断してもしなくても、勝ち負けなんかは関係無いのだろうけど。
監督は「ただの映画だよ」と言う気もするが、鑑賞した後、この映画に込められているはずのメッセージを考えてしまう。
主演松永天馬の作詞作曲の主題歌「ナルシスト」のフレーズ、
「自分を愛せぬ僕なのに」
それでもどうにかなる、どうとでもできる、というのか。
ボディにフックをもらったみたいな映画。
顎をストレートで撃ち抜いてくれればすっきり意識は飛ぶのに。
のたうち回らされる。
エロ・グロ・ナンセンス
作られた流行に嫌悪するミュージシャンを諦めた男が、「THE COLLECTED FREAKS」というバンドと出会い目覚める話。
カウンターカルチャーとインディーズバンドを扱う雑紙「OPSY」の編集のバイトをしていた男が、メンバーと仲違いしてバンドをやめると共に社員採用され、副編集長になり巻き起こっていくストーリー。
カウンターカルチャーの何たるかを能書きタラタラと思ったら、今度は音楽についても能書きタラタラ。
演技やストーリーの粗さを演出で何とかしている感はあるけれど、ちょっと能書きが多すぎるし、80〜90年代のコントを観ているかの様なシーンも…黒ネクタイは?
そしていよいよTHE COLLECTED FREAKSだけれど、言いたいことはわかるけれど、映画の中での作りものな訳で、それをそんなにガッツリみせられてもね…そしてそれって今までのフリのカウンターカルチャーとは関係ないんじゃ?
…と思っていたら、そういう繋げ方ですか…(*_*)
自分も実はっ!ならまだコメディとしての面白さはあったかも知れないが、望んでそうなったら違いませんか?と感じてしまいハマらなかった。
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