映画「F1(R) エフワン」のレビュー・感想・評価
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ブラピのマーヴェリック、椿三十郎でサーキットの達川
ブラピのマーヴェリックで、椿三十郎で、サーキットの達川でした。
レースの映画はレースシーンの出来次第と思うが、本作はレースシーンが素晴らしい。
迫力と緊迫感、スピード感、駆け引きの妙や裏方の秒を争う仕事などもとらえて手に汗握って見た。
コックピット内部から、ドライバーが座った状態の低い位置の目線のカメラが映すサーキットの走行シーンが、まるで自分が操縦(運転というより)しているよう、マシンが路面に吸い付くように走る感覚と臨場感、スピード感が五感に迫ってくる、時速350キロを体験しているようで没入感が凄い。
トム・クルーズといい、ブラピといい、還暦過ぎのおじさんスターが頑張っている。
「ハスラー2」くらいの昔なら、後進を育てるひととして、一歩引いた役どころになりそうだが、二人とも若造に一目置かせる堂々たる現役で、世の中のおじさん、おばさんを元気にする。本作のソニーは、F1からは遠ざかっていたがあちこちのレースの雇われドライバーとして多流試合で武者修行しており、経験を積み技術を磨き、実はドライバーとしてブランクなしの現役。久々のF1でも、ベテランらしいタフで老獪な試合運びでレースメイキングしてしまう。姑息さが達川ばりで笑ってしまった。
最後のレースで、ジョシュアに優勝の花道を用意したところでアクシデントに見舞われてしまった、しかし、ちょっと待て、そこにソニーがいるじゃないか。GOGOソニー!行け行けソニー!と脳内で立ち上がりメガホン持って大声援、自分のためというより、チームのために全身全霊を込めた走りでするすると抜け出し優勝してしまうところは、予想通りながら胸熱。そして優勝のトロフィーを、自分は辞退してルーベンに持たせるところがとっても男前。
腕を見込まれドライバーとして長期契約を申し込まれても断ってきたのは、自分がすでにドクターストップがかかった身だからだったよう。
一生好きなレースドライバーを続けていきたいから、住居も持参で運転させてくれるところに行くんでしょう。さすらいのドライバー、カッコイイ。
かつてのレーサー仲間の親友の苦境を救い、挫折を経験した若手ドライバーには生きざまを見せつけ、愛を交わした女性をも残して(再び会うまでの約束だけど)、あばよ、とひとり去っていく。椿三十郎みたい。
ブラピ、ちょっとカッコよすぎじゃない?
劇場がサーキットに変わる、比類無き体験
IMAXレーザーで鑑賞(字幕)。
F1に関する知識は皆無な状態で鑑賞した。「レース」だから、何周かする間にドラテクを駆使して順位を競い合うだけのものと云う認識だったが、それは大きな間違いだった。
チームプレイで相手を翻弄したり、ルールを逆手に取って順位を掻っ攫ったりと、単に走るだけじゃない魅力に溢れていると知り、モータースポーツってとても面白いなと感じた。
ストーリーはかなり王道な部類に入る。斬新さは全く無かった。絆、師弟関係、挫折と再起、そしてロマンスだ。寧ろ、レース映画にこれ以上何を望もうと言うのか。充分だろう。
王道故に、老若男女問わず感動出来るアツさを備えていたように思う。登場人物それぞれが、共感を誘う部分を持っていたし、物語が進むにつれて彼らの生き様に引きつけられた。
人生は、一か八かの賭けの連続なのかもしれない。だが賭けに勝つために奇跡が起きるのを待つだけでは駄目だ。
奇跡を起こそうとする強い意思と、少しの勇気、傲慢さを捨てて学び続けることが大切なのではないかと思った。
本作は2025年上半期洋画、ぶっちぎりのナンバーワン作品だと確信する。IMAXでの鑑賞を強く推奨したい。
観客の視覚や聴覚など、全ての感覚に「これがF1だぞ!」とこれでもかと突きつける。その試みは大成功だろう。
ほぼ全ての場面がIMAX画角で、画面いっぱいに広がるドライバー目線のレースシーンが没入感を否応無しに高める。
体を震わす最高の音響が、劇場をサーキットに変えた。手に汗握る迫力の連続で、これぞまさに「体験」と言えよう。
[余談1]
最後のレース会場の客席を映すカットに、一瞬だけクリス・エヴァンスとクリス・ヘムズワースが映ったように思ったのだが気のせいだろうか。有識者の方の見解を求む。
[余談2]
かつて「トップガン」を撮ったトニー・スコット監督は同じスタッフ、トム・クルーズ主演で「デイズ・オブ・サンダー」と云うレース映画を製作した。そして今回、「トップガン:マーヴェリック」を撮ったジョセフ・コシンスキー監督は同じスタッフで(主演は違うが)、レース映画をつくった。空の次は陸で撮りたくなるのだろうか。歴史は繰り返す…
4DXで
最高!!でも、80年代後半〜90年代のF1はもっと壮絶で強烈で面白かったのよね
金曜レイトショー『F1/エフワン』
今年楽しみにしてたトップガンマーベリックの製作陣とブラピが組んだ超大作
現実のF1全面協力なので、迫力ある臨場感を体感出来る最高峰のエンタメ作品として仕上がってました
ストーリーは、リアルに言うと60過ぎの鈴木亜久里さんが、現役レサーとしてF1復帰し弱小チームで勝利を目指すって感じなのですが・・・
ブラピのカッコ良さが、そんなあり得ない世界を楽しませてくれるので、是非大画面で堪能して下さい
老いたレーサーと若手有望レーサー、チームオーナーに投資家、カーデザイナーに若いメカニック、人間模様の描写も面白いですよ!
ただ80年代後半から90年代、TVに釘付けになったF1の世界は、もっと壮絶で強烈でした@@!
で、、今の超ハイテクマシーンより・・・・
タバコのパッケージデザインを纏ったモンスターマシーンは、カッコ良くて個性的で魅力的だったんですよね!
誰もが楽しめる超リッチなテーマパークのアトラクション。
是非劇場で体感を。
爽快!
のっけから、レースシーンのスピード感と音圧にやられた。
しかも、そのデイトナ24時間レースの迫力のおかげで、その後に出てくる、F1マシンが左から右へ疾走しているだけの引きのシーンを観ただけで「速っ!」となり、少し恐怖感を覚えてしまうほどだった。
言葉での説明ではなく、大画面での映像と音で、F1の凄さをストレートに伝える、素晴らしい前半だった。
本作が「勝てないチームが、途中加入の救世主によって立ち直り、勝利する」という話だろうというのは、観る前から誰しもが予想していると思う。
でも、もちろんそんな単純な話ではなく、「何のために生まれて、何をして生きるのか」(byやなせたかし)という生き方映画であり、レギュレーションがある中でのスリリングな駆け引きの映画であり、よりよい結果を目指す戦略とチームワークづくりの映画であり、先達から後進に何をバトンタッチするかという世代交代の映画でもあった。
とにかく、大画面で、浴びるように観るのに向いてることは間違いなし。
興味がある皆さんは、配信ではなく是非劇場へ!
<蛇足>
タイミング的に、吹き替え版しかやっておらず、吹き替え版を鑑賞したのだが、そもそも、公開2日目にして、字幕2回、吹き替え2回の1日4回とは…。
ちなみにルパンは5回。
ブラピがルパンに負けちゃうんだというのは、自分には、ちょっとしたショックだった。
まぁ、ルパンも世代なんだけどさ…。
レースシーンはいい
レースの車載カメラの映像はIMAXの大画面で見れて楽しいが、それ以外のドラマ部分が本当につまらない。なんだ?この手の映画はテンプレかなんかあって、それの通りにしないといけないとかあるのか? ドラマを捨ててレースシーンを倍入れてくれたら良かったのに。そしたらNetflixになっちゃうか。
レースの展開もいくら映画とはいえ、都合が良すぎるし同じ人物のクラッシュが多すぎる。あんなインチキくさいやり方じゃなくて、実際のレースのような戦略を見せて欲しかった。
圧倒的臨場感と没入体験
【良かった点】
1)レースシーンが圧倒的すぎるほどの臨場感と没入体験だった点。通常字幕で鑑賞しましたが、IMAXで見た方がよかったかも。
2)言わずもがなブラピが圧倒的にイケオジすぎる点。男の魅力が詰まりすぎてて男も惚れる男だったところ。
3)APXのチームに物語をフォーカスした事によって人物への感情移入がし易かった点。
【惜しい点】
1)F1というスポーツを知らない人、見たことがない人には少し敷居が高いと感じた点。F1を知っている人ほど観た後の印象も違うのかなと感じました。
2)字幕よりも吹き替えの方がいいのではと感じた点。
大迫力の映像に没入する上で、字幕を見ずに鑑賞できた方がより楽しめると思った点。
【総評】
トップガンの製作陣が送るレース作品という事で、私自身F1をよく知らないながらも気になって初日から鑑賞してきましたが、やはり期待通りのいい作品だったかなと思います。
何より映像と音響の迫力が凄くて、映画館でこそ体験できる没入感がとても良かったです。
それからブラピのイケオジっぷりがこの作品でもいい感じに出ていて、製作陣のブラピの活かし方がよかったので満足です。
レース映画にはずれなし
2025年劇場鑑賞187本目。
エンドロール後映像無し。
車なんて乗れたらいい、パワーよりスマートアシスト重視の自分にとって、レースには全然興味ないのですか、映画となると話は別で、多分実際のレースにはないカメラワークや、面白くなるよう作られたストーリー通りに進んでいくからでしょうか。野球映画も自分にとって全く同じです。
冒頭で後5分で出番だと言われ顔を洗ってサンドイッチを作り、それを食べて懸垂をする・・・いや絶対無理やろ!その後出たレースで優勝してしまいます。あれ?この後話どうすんの?
と思ったらこれはデイトナで、F1では優勝したことないレーサーの話でした。ここからベテランで高齢者呼ばわりのブラピと、生意気な若手が衝突しながら勝利を目指すわけですが。このブラピ、とにかく勝利のためなら手段を選ばぬ卑怯者で、今まで主人公がこのタイプのレース映画は観たことなくて新鮮でした。ジミー・ウォングか!こういうことするの大体ライバルの方では・・・。もちろんルールに乗っ取った方法で、不正とかではないので不快感より面白さが勝つのですが、チームメイトもよく恥ずかしげもなくこれで順位あげて喜べるなとは思いました(笑)
カッコよすぎる
スクリーンXで鑑賞。レースのバトルシーンの迫力は素晴らしい。劇場を選んで大正解でした。
内容も、ハミルトンとMAXの再現の要素などもあり、とっても面白い。F1知らない人が観てもわかる様に一応ルール的な説明もありますが、ドラマとしても面白かったです。
あんなパーツだけで・・・
かつてレースの世界でその名をとどろかせたカリスマF1ドライバーのソニーは、最下位に沈むF1チーム・エイペックスの代表で、かつてのチームメイトのルーベンから誘われ、現役復帰を果たした。ポイントを得るためには常識破りな行動をするソニーに、チームメイトで新人ドライバーのジョシュアやチームメンバーは困惑し、たびたび衝突を繰り返した。しかし、次第にソニーの圧倒的な才能と実力に導かれ、マシンの改良もあり、強敵を相手に頂点を目指していく、という話。
F1はセナプロマンセルの頃大人気で、フジテレビで生放送してて毎週深夜欠かさず観てたし、鈴鹿にも行ったし、それ以前から、ジェームスハントが活躍してた頃や星野一義のスポット参戦した頃から大好きだったので、期待して鑑賞した。
マシンはドライバー保護用ヘイローが付いてたので最近のマシンだと思うが、何年製のモデルか詳細はわからなかった。
現実にはマシンの戦闘力は総合力だから、あんな空力パーツだけで最下位をウロウロしてたマシンが急にトップ争い出来るとは思わないが、エンタメとしてみればわかりやすかったかな。
ドライビング映像は迫力あったが、テレビで観てたような映像から飛躍してたかというとそうでもなかった。
IMAXや4DXで観たらまた違った感想になるかもしれないが。
ソニー役のブラッド・ピットは還暦過ぎてるのに色っぽいしカッコよかった。
ソニーの恋?が無かったら単調だったかも。
悪くは無かったが、期待を上回るほどではなかった。
思いきりベタな展開。でもそれなりに楽しめます。
IMAXで観ようかと迷ったけど結局は通常スクリーンの字幕版で観た。「グラン・プリ」「栄光のル・マン」の時代からレース映画は意外とレース外ドラマが大事。本作はドラマ部分が弱いという話があったので、じゃあ映像と音響に誤魔化されずしっかりと筋を追いかけてみようか、という腹だった。結果、私の印象としては、ベタもベタ、大ベタの筋書きで、でも、ここまで通俗的だとかえって清々しい。
F1の新興弱小チームの2ndドライバーとしてブラッド・ピット演じるソニーが採用されるところから話が始まる。ソニーはかって有望な新人レーサーとしてF1にも出場していたのだけど大事故を起こして表舞台から姿を消していた。1stドライバーであるジョシュアとソニーの対立を軸にしながらチームのシーズン後半9戦の戦いを追っていく。さて、ソニーは絵に描いたようなローンウルフなのだけど、何故か、彼の行動やレース戦術、メカニックへのアドバイスなどが功を奏し、チームの成績も向上する。ソニーとジョシュアの関係も事故を挟んで少しづつ変化していく。
そもそも、セナやブロストの時代の、新人だったは言え、現役レーサーが30年ぶりに復帰して、活躍するということ自体が夢物語なのかもしれないね。ソニーの齢ははっきり示されないけど、セナだって生きてたら60歳を超えてる。当人の体力以上にマシーンもオペレーションのテクノロジーも全然変わってしまっているだろう。
でも、そういった矛盾も感じさせないのは、ひとえにブラッド・ピットが実に楽しそうに演じているから。ソニーは、なぜレースを続けるのか、お金のためなのか?と劇中、二度ほど尋ねられるが、キチンとは答えない。でも、この部分は、ソニーとブラピは重なっていて、多分、カーレースが好きだから。
最後に、バハ1000に出場した(安いギャラで雇われた)ソニーが砂漠を走るシーンがあるが、ブラピ実に楽しそうです。それで良いよね。
世界最速の車を操る男の復活物語
世界最速の車を競う、『F1レース』に、嘗てのF1ドライバーだった男が挑み、所属チームと共に、奇跡を引き起こす感動物語。『F1』にはそれほど興味もなく、セナやシューマッハの名前は知っている程度の自分にとっても、『F1』そのもののレースを中心に描くことで、より手に汗握るリアリティな映像を感じ取ることができた。
2023年に公開された『グランツーリスモ』も話題を呼んだが、本作の方が、時速300Kmを超えるF1カーのスピード感とそのリスクは、より伝わってきたように思う。それは、実際のF1レースのドライバー目線の映像を多く取り入れることで、自分自身もコックピットに乗っているような臨場感や緊迫感を味わうことができたからだろう。そうした映像は、『トップガン マーベリック』を製作した映像スタッフが顔を揃え、F1の全面的な協力があってこその作品と言える。
物語は、老体鞭打ちながらのベテランF1ドライバーが、再び栄冠を手にするという、アメリカン・サクセス・ストーリーの王道。主人公は、若い頃のレース中の大怪我で、一線から退いていたブラッド・ピット演じるソニー・ヘイズ。そんなソニーの昔のレース仲間・ルーベンが率いるF1チームが、ソニーにドライバーを委託し、ソニーもそのオファーを受け、レース復活を決意をする。
しかし、ルーベンのチームは成績が振るわず、チーム存続の危機にもあり、もう一人の若きドライバー・ジョシュアも、ソニーの存在を疎ましく思い、なかなかチームとしての協力体制が取れず、馴染めなかった。しかし、次第にソニーの才能を周りが認め、信頼関係が生まれ始めて、チームが1つにまとまっていく中、アブダビでのラストレースのスタートシグナルがゴーサインを示す。
先日の『MI:8』のトム・クルーズもそうだが、還暦を超えたブラッド・ピットも、こうした専門的なドライブ・テクニックを吸収し、体を張った演技をハリウッドの一線で魅了してくれるのは、同じ還暦過ぎの自分からしたら、「本当に凄い」としかいいようがない。また、ブラピの一つ一つの仕草や言動がカッコよすぎる。また、ブラピと張り合う若きライバル・ドライバー・ジョシュアを演じたダムソン・イドリスは、お初の俳優だったが、これから大いにブレイクを予感させる演技だった。そして、レースの設計を務めるケイト役を演じたケリー・コートンが、男臭い現場の中のキーパーソンとして、紅一点のアクセントとなっていた。
レースシーンの駆け引きや興奮度がヤバいw
やっぱレース物は音楽ですよ
実況解説がラップみたいな音ハメになるのは聴いてて凄く心地良かったし、だからこそあの最終レースの静寂も映えるってもんですよ。
ホンモノのF1をフルに使いながらもドライバー主観にこだわらない贅沢オブ贅沢な画作り。
このジャンルでこれ以上のものを見せたいならもう客を車に乗せるしかないとすら思う。
(気になった点)
レース中以外の展開は正直あんまり……ストーリー自体は結構シンプルなのにソニー(ブラピ)の人間性がとにかく掴みづらい。終始「かっこいい事を言ってる風」だった気がする。
終盤だいぶ人生を賭けてたのに終わったらスっと流しのレーサーに戻ったのは結構モヤモヤした。
ジョシュア(ダムソンイドリス)が言葉でも表情でも心情を細かく見せてくれるタイプだったから余計に。
月並みな意見だけど、あくまでもレース部分が主体で他はオマケとするならラブロマンス部分は丸ごと要らなかった。
レース以外の部分は総じてブラピの雰囲気で誤魔化していた印象。
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