映画「F1(R) エフワン」のレビュー・感想・評価
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レーサーは命懸けが重要だね
楽しかった「ブレット・トレイン」以来のブラピ主演の映画。昔はずっと見てたF1レースだけど、最近は全然見てないので、レースの内容については疑問が多かったかな。元F1レーサーだったソニーが昔のチームメイトのルーベンから誘われてF1レーサーに戻る。それから始まるチームメイト達とのやり取り。若いレーサーのジョショアや開発者のケイトなど、難しい世界なので、なかなか大変そうだった。それにしてもレースってこんなに接触事故起きるんだっけ?タイヤもこんなに傷むんだっけ?ずっとモヤモヤ。とにかくレースシーンの画像が凄いスピード感でハラハラ。BGMはクイーンの懐かしい曲がかかって楽しかった。世界を移動してレースをするのも良かった。もしかして日本にも来るんじゃないかと思ってたら、突然、鈴鹿サーキット登場。おっ!って思ったけど、短かったのが残念だった。ホンダも一瞬だったな。世界一を目指す展開かと思っていたが、ソニーはチームを成長させる為に頑張ってた印象だったが、最終戦の結果はハッピーだったね。ラストはちょっと意外だったけど、最初から最後までずっと楽しめました。
ScreenXDolbyAtmos初体験
あくまでもエンタメとしてのF1映画
ブラピの魅力
面白かった!155分の長尺も気にならずに終始魅入った!この手の映画は単純になりやすいがとても見応えがあった。まずブラピがライバルや周りから過去の人だとジジイ扱いされているが全くジジイではなく佇まいもすることなす事全てカッコいい。映画の役の中でのチャレンジ精神が、リアルに映画スターとして第一線で活躍し続けるブラピ自身と同じなのだ。お金のためではなく、少年の様にただ夢を追い続ける姿がとても印象的だった。速く走る為の車の開発やクルーたちとのやりとり、メンタル、チームワークなど勝つ為には全てが揃わなければならない。F1がチームプレイである事を今更ながらに知る事ができた。今までよりもっとブラピが好きになる映画だった
F1 × ブラピ
ギュッ
自動車レースを題材にした作品の中では、上位に入る傑作!音響の良い映画で少し前の席での鑑賞が吉!
近年良作を製作してるApple TV系なので資金も潤沢なのか、映像がゴージャスでストーリーも、ハリウッド映画の定番と定石のブレンドが絶妙で、155分の上映時間も意外と苦にならない傑作
大スターは基本的にブラッド・ピットのみで、架空のF1チーム「APX GP」の物語が主軸で、ライバルチームやライバルキャラなどの存在は希薄だが、おかげで焦点が絞れて徐々に最下位チームが結束して勝利を掴むまでドラマに感情移入出来つつ映画としての見せ場や映像も、高次元で撮られており満足度が高い。
監督のジョセフ・コシンスキーは、トム・クルーズの『トップガン マーヴェリック』で大ホームランを放ったて、本作も世界の興行成績は、不明だが同じ位に良質なエンターテイメント作品になっているので健闘して欲しい。
ちょっと面白いのは、『トップガン マーヴェリック』似たような作品ながら破天荒な主人公のを演じてもトム・クルーズとブラッド・ピットだとキャラクター設定が完全に陽と陰になっており、プラピは他の作品でも顕著で何処かに陰りがあり、今作もアカデミー助演男優賞を受賞した『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のクリス・ブースに近い、金や名声より生き方にこだわる男(本作はcar guy)が、嫌味なく似合う。(トムとプラピ共に俳優としても映画製作者としても優れていて別に甲乙つけている訳ではないけど)
自動車レースを題材にした作品は数あれど、傑作は少ないと言われていた時期もあり、クルマやレース好きなスター俳優も過去に挑戦しているが、個人的にはジョン・フランケンハイマー監督『グラン・プリ』(1966年🇺🇸)が自分の基準になっているので、本作もこれに匹敵する作品だと思う。
トム・クルーズも30年以上前に一時は師匠と慕っていたボール・ニューマンの影響でレースに参加したり、レース映画の佳作『デイズ・オブ・サンダー』(1990年🇺🇸)を主演(原案)しているが、作品的には同じトニー・スコット監督作の『トップガン』の二番煎じとされ世評今一つな印象。
個人的にはトムが所属チームのクルーの名優ロバート・デュヴァルの存在感がやはり光るのと、製作と音楽が今作の『F1』と同じで、トニー・スコット監督が存命ならこちらにも関わっていたかも?と思う
気になる点は正直あまり無いが、悪役を捻り出す必要性があったのかな?な点や最高峰のF1レースが舞台で世界各地を転戦して飛び回る割にスケール感が弱くミニマムな印象があり、レースやサーキットや観客の姿などの臨場感(空気感?)や存在感に乏しくて背景に奥行きを感じない印象です。
ただその辺は好みなのかも知れないのと、名称や旧跡に行く観光映画ではないので、各国のサーキットの空撮とサクとしたカット挿入に留めているのだろう。
唯一劇中でイタリアのモンツァ・サーキットの有名なバンク(危険なので廃止になったコースで『グラン・プリ』にも出てくる)をジョギングする場面は良かったけどね。
総体的には155分が苦にならない作品で、ドラマもチーム内に絞っているので、クライマックスの一体感はかなりのモノで、プラピのcar guyなキャラもGOODで映画としてもかなりの傑作。
重低音が心地よいIMAXで見て良かった作品
コックピットに座る感覚、サイコー
わたし、運転下手っぴドライバー
もうクルマも手放してしまい、乗る機会が少なくなった。
わたし、80年代後半から00年代までF1観てた。
ピットインの駆け引き、タイヤ交換の戦略、スリップストリーム。
今宮純さん、川合さん、元気かなあ。
過去に観た「ラッシュ」も大満足だった。
でもあれはドライバーのドラマだったよなあ。
と、この作品を観終わって思い返している。
で、この作品。
マシンが!マシンが!マシンが!
(大事なことは3回言う)
本物じゃん、パイロットも本人たちが出てるよね。
どうやって撮影したと?って疑問が渦巻きながら観るパイロット目線。
こんなふうにドライバーには見えるんだ〜ってとにかくワナワナしながら観たよ。
ストーリーは超シンプルでひねりもない。笑
いいのだ、それは求めてないし。
勝者が目の当たりする景色にシビレた!激突する爆音と魂に燃える!
これ程までのF1レースの激突する熱い戦いを、ドライバ-コックピットからの視点を多く取り入れた映画を見た事は無いかも知れない。
きっと誰もがこのリアルな衝撃に興奮するだろう。
今日は「F1/エフワン」鑑賞だよ。
世間は好天気で熱いアツい暑い。 (;^ω^)
映画館で涼みながらのこの作品チョイスは 丁度いいかもね。
場内のお客様は、若いあんちゃん、ねえちゃん達が多かったが 往年のレースファンも多く来ている様だった。
昨今ゲームなどではこう言った視点物は見慣れてはいるだろうけども、
これだけのリアルな凝った映像美の中で、自分自身がF1レーサ-になった気分で参戦している気にさせてくれる作品はメッタに無いだろう。
そう言う点では 過去にない位 最高なレース映像作品と思う。
監督:ジョセフ・コシンスキー
----MC---
ソニー・ヘイズ役(主):ブラッド・ピットさん
ジョシュア・ピアス役(チームドライバ):ダムソン・イドリスさん
ケイト・マッケンナ役(メカニック):ケリー・コンドンさん
ルーベン・セルバンテス役(オーナ-):ハビエル・バルデムさん
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(流れ展開)
架空F1チーム”APX GP”での話。
チ-ムは低迷、今シーズン1勝も挙げられなければオーナ-解雇は必至の中、
かつてのチームドライバのソニ-にテストを受けるよう申し入れするルーベン。
デイトナ24時間レースで優勝した彼の経緯を見込んで依頼する。
彼には昔F1に出ていたがスペイングランプリでクラッシュにより重傷負って退いた過去があった。
もう誰にも負けられない男達!
そこから彼等の熱い戦いが始まる・・・
果たして 彼が目指す本当の目的とは。
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兎に角 レ-スは楽しかったですね。映像は凄く良かったですよ。
それにレースの駆け引きとか。今まで感じた事のない展開流れを知る事が出来ました。その点ではレース内容は斬新かと感じましたわ。
コックピットからの視点でレーススタ-トの緊張感とか とってもGooood!
ボディサイドのカメラアングルで フロント⇒回転してサイド⇒リア この流れアングルとか見せ方がイイですね。シビレますわ。
(他 思った事)
あんなけぶち当たってて走れるもんなの?
壊れたの10分で治せられんの?
激火炎の中 助けられんのかな?
確かあの燃料は あまり炎が見えない系だったと思ったのだが。
SUZUKAサーキットの戦いが出て来て メッチャ心が躍ったわ。
映画では100%再現は無理だが 本当の車体エンジン音は超爆音!
直ぐ真横隣にいる人との会話マジ無理だもんね(*´ω`*)
等々詳しい人は ガッカリなポイントが素で感じられるかもだけど、
こう言う作品を創ってやろうと思っても そう簡単に撮れるモノでも無いし
お金もメッチャかかる。
その点では挑んだ姿勢は十分に評価しても良いと思うのだけどね。
最後に彼がそっと離さず持ってたトランプのカード・・・
きっと ”キング” だったと思います。
見事な映像レースシーンを一度ご覧に
是非 ご友人、ご家族揃って
涼しい劇場へ お越し下さい!!
エンタメ作品としては面白い
F1好きの人は特に楽しめると思います
F1てこんな観る方するんですね!
スポ根モノの王道を征く
カテゴリーは異なるのに、
〔トップガン〕のシリーズと引き比べてしまう。
片や『トム・クルーズ』は62歳、
対する『ブラッド・ピット』61歳。
共に齢六十を超えてなお、
鍛え上げた肉体を誇示し、
生身でアクションに挑む。
製作に関与するのも同様。
ただ前者が陸・海・空となんでもこなすものの、
後者は陸専門の印象
(あ、でも〔アド・アストラ(2019年)〕の宇宙はあったか。笑)。
元来は一匹狼なのに、
過去の縁のためならチームプレイに徹する情の厚さや、
後進を引き上げる自己犠牲の精神もあるのも共通。
終映後に「トップガンよりこっちの方が好きかも」との
女性の声が聞こえたのもむべなるかな。
主人公の『ソニー(ブラッド・ピット)』は元「F1」ドライバー。
1980年代後半から90年代初頭にかけ頂点を競った
『プロスト』『マンセル』『セナ』に次ぐ若手と期待されるも、
初優勝を目前の事故でキャリアを失ったとの設定。
その後はお定まりの転落コース。
が、レースの世界に見切りをつけられず、
今は雇われレーサーとして身一つで転戦、
日銭を稼ぐ日々。
そんな彼が嘗ての戦友『ルーベン(ハビエル・バルデム)』からのオファーを受け、
新生の「F1」チーム「APX」にジョインし
活躍するとの流れ。
『ソニー』のやり口は荒っぽく、
反則ギリギリのラインを突く。
勝つためなら常識に外れた手段も平然と取る。
が、その何れもが、
チームを思う強い信念と理屈に裏打ちされたもの。
根底には自らを殺しても仲間を生かすスタンスがある。
それにしても「F1」、今ではこんなことになっていたのね、と
認識を新たにする一本でもある。
元々、自動車メーカーの存亡を賭け、
最新技術の粋を注ぎ込む場。
マシンそのものにも各種センサーは埋め込まれ、
刻一刻と膨大なモニターで監視。
パーツさえ「ミニ四駆」のように嵌め込まれる。
求めるのは最高のスピードながら、
ドライバーの危険性は常に裏側に。
そのためのレギュレーションは日々更新され、
新たな変化は生まれる。
単に速さだけを競うなら、
AI全盛の時代、ロボットに運転させればよいが、
そうなるとこれだけの人気は保持できぬだろう。
あくまでも人間が超絶なテクニックで
モンスターマシンを駆ることに意義があり
そこにドラマが生まれる。
本作は王道の流れも、迫力で鳥肌が立つレースシーンの中に、
人間らしい相克を埋め込み観る者の胸を熱くさせる。
主人公は自堕落に見え、
レースに対する姿勢はストイック。
独自のジンクスもあり、
レース前には一枚のトランプをズボンのポケットに忍ばせ、
一位になっても「ツキが落ちる」と優勝カップに触れもしない。
「F1世界選手権第最終戦 アブダビGP決勝」での出来事は
彼がしてきたことへの集大成。
これで過去の憑き物が落ちるわけだが、
そこで立ち止まるわけではない。
何故ならこの世界にレースは幾つでもあるのだから。
ブラピの魅力が爆発!
最弱F1チームを優勝に導くブラッド・ピットの型破りなやり口に、ニヤニヤしっぱなし。苦悩を乗り越える挑戦や、チームの尊さなどストーリーもエモーショナルで泣ける
ブラピの魅力が爆発だよ。61歳イケメンのクールな色気と哀愁に、時折見せる少年のような笑顔で、名優っぷりは健在。まだまだハリウッド大作の主役は譲らないぜ。ファイト・クラブやセブンを超えて、彼の最高傑作ではないだろうか。
VFX全盛の時代に、リアルに拘りまくった映像がすごい。時速300km超でぶっ飛ばすドライバー体験は、低目線のとんでもない迫力。なんとブラピが実際のマシンをドライブして、世界各国のリアルサーキットをぶっ飛ばす。
グランプリ、栄光のルマン、デイズ・オブ・サンダー、フォードvsフェラーリ、ラッシュ、グランツーリスモ...これまでもレース映画の名作はたくさんあったけど、誰も成し遂げられなかった、こんなにも究極のリアリティに拘ったレース映画を知らない。
F1は人気ドライバーやマシンばかりがクローズアップされるけど、緻密なチームワークと最先端技術の戦いだ。それが劇中でドラマティックに描かれているのが素晴らしかった。世界で最もリッチで華やかなスポーツビジネスの舞台裏も楽しい。
年齢もプライドも経験も関係ない。人はいつまでも挑戦できて、それを乗り越え自分を解放する。そんな普遍的なテーマをカッコよく伝えてくれたブラピはサイコーだぜ。自分もまだまだがんばれそう。
退屈な日常をぶっちぎってくれる、IMAXで観るべき良作です😊
オジさんの魂に火がつけられる
ブラッド・ピットより8歳年下、もうすぐアラウンド・シックスティの「オジさん」です。
さて、年間30~40回ほどは映画館に足ぶ、自称「ちょびっと映画通」です。
2025年6月27日に公開された映画「F1」です。
公開初日の2025年6月27日に、ららぽーと安城のIMAXシアターで鑑賞いたしました。
私なりに、この映画を一言で表しますと、
「オジさんの魂に火をつける」作品です。
あくまでも例えばですが、五十歳を過ぎたオジさんビジネスパーソン(実は有能)が、転職エージェントにスカウトされて、ハイスペックな若手で構成されたものの、赤字に苦悩するベンチャー企業の現場責任者に就任したとしたら…。
たぶん、最初は「何しに来たん?」とか、「パソコン壊さないでよ?!」とか、「余計な事しないで!」とか、「ポンコツかよ!!」とか部下から結構あたりがキツかったりしそうですよね。
そんなハードな環境下で、時にはクレバーに、時にはヒールとなり、時には優しく、そして大胆にリスクを取って、周囲を巻き込みながら、徐々に、でも確実に「オジさん」がチームの成果を上げる。
もし、そんな「もう一花咲かせる」的なストーリーが痛快に感じるなら、この映画を観る価値があると思います!
久々の"ハリウッド映画"らしい映画
IMAXで鑑賞したが、、、4DXの方が面白かったのではないかとも思った。。。音響と画面の圧力は確かに良かったのだが…やはりレースの映画なので揺れとかクラッシュの衝撃を感じるには4DXがより相応しいように思う。それも前よりの席で‼︎
ブラッドピット61歳、ギンギンに肉体を仕上げています。トムにも負けてません…。オジサン達の憧れの星です。だからなのかストーリー上、ほんのちょっぴりの恋もあります。そしてギンギンのスポーツムービーです。
ソニーヘイズ この男は誰よりも早く走れるコツを知っている生まれながらのレーサー。それは長年培われた経験に基づく物。そんな彼の相棒はトランプカードだけだ。一方のチームメイトは若く才能はあるが圧倒的に経験が足りていなかった…この2人は悉く(ことごとく)ぶつかり合う。しかし2人はお互いを認め合っていた……と言う物語り。単純明快で分かり易く難しく考える必要はない。久々のハリウッド映画らしい作品だ。
人生の羅針盤をくれる大傑作!
この監督の大傑作との評判も高い前作「トップガン・マーヴェリック」。すごく好きなタイプの映画のはずなのに、なぜか入り込めなかった。
そして、今回のこの一作も。ドルビーシネマの映画館で、大迫力の映像と音響の中、前日の不眠もあってウトウトしながら、観てしまった。
しかし、それでも最高評価です。2ヶ月後に定年を迎える、これからの僕を支えてくれる大切な一本になりました。
どうも集中できなかったのに、一気に引き込まれたのは、もう終盤の最後のレースの場面。そのレースでも、スリリングな展開が大迫力の映像と音響で表現された後、突如、映像も音響も静かなものに変わる。
演出が急に変わるので「え、なんで」という感じ。それで僕も集中力が戻ったのだ。
この演出は、ブラピのパフォーマンスが神がかったレベルにまで上がったことの表現だった。それはぶつかり合った上で盟友的存在になったチームの設計者の女性の「飛んでるのよ」というような言葉で示される。ブラピが覚醒し、完全集中の世界に入り込んことの表現だったのだ。
設計者の女性は、それまで一緒に戦った何回ものレースを見て、ブラピは怒っている時が一番速いことを知っていた。怒りをエネルギーとして、限界を超える無謀な走りを可能にするのがブラピだった。だから、わざと怒らせたままにしておくような場面もあった。
僕も怒りのエネルギーで集中力を起動させて、怒りが静まったら、それは満足いく仕上がりだということは結構多いから共感した。
でもそれはブラピにとっては、最高の状態ではなかった。
彼女とブラピは「なぜこの仕事をしているのか」を語り合ったことがあった。(こういう話を本音ですることが、同じ仕事を共にする人同士の結びつきを強めるのだと思う。)
彼女の答えは、「この仕事を選んだことが正解だったことをかつての知り合いたち、過去の同僚や恩師たちに証明したい」というようなことだったと思う。つまり自分の有能性を示し成功することで、自分を納得させたいのだ。承認欲求と自己実現欲求を満たしたいということだと思う。
それに対してブラピは「空を飛びたいんだ」。車で走っている時に、その感覚になることがあって、それを求めているんだというようなことを言っていた。
これは「フロー=完全集中の世界」に入ることこそが最大の報酬だという認識をブラピが持っているということだ。ミハイのフロー理論と完全に一致する。
僕もフローになっている感じは、好きというか、できるなら毎日でもそうなりたい。でもなかなか組織で働いていると難しかった。
ToDoリストはいっぱいで、マルチタスクで、急なアサインが多かったり、そんな中ではフローの瞬間はまずやってこない。でも、確かに自分がいい仕事できたな、能力出せたなという過去の思い出には、フローの感覚が伴っている。
挫折と失敗だらけのブラピの人生最大の栄光がこの後訪れる。最大の賞賛と承認、苦労は報われ栄光が訪れたという映画的カタルシス。
しかし、ブラピはこの栄光に無頓着である。トロフィーは自分で受け取らず、レース後のインタビューも祝勝パーティーにも参加しない。大金が得られる次へのオファーにも心が揺れない。
そして、チームを離れ一人の旅人に戻り、「あの感覚」を得られる場所を探しに出る。
そこでは「金は安いぞ」という相手にブラピは「金は目的じゃない」というようなセリフで返す。彼の目的は、ふたたび「あの感覚」つまりフローを得ることなのだ。
ただし、チームでの経験を経て「あの感覚」にはもう一つの要素が加わったことが暗示されていると思う。それは「一つの目的に、新たな仲間と一緒に向かう」それでしか得られない感覚が最高の報酬に加わったのではないか。
仕事の目的として、お金と承認以外のものを一つ持つことができたら、もうそれで成功だと思う。それなのに、ブラピは、「フローの感覚を得ること」そして「仲間と共に何かを成し遂げる」この2つの目的を、人生後半の目的としたことが示される。
僕も、あと2ヶ月後に定年を迎える。先週、雇用延長を断り、業務委託も断った。それで、売上利益を目的にしない一人法人を立ち上げようと思いついた。そこでは、ブラピのような最高の報酬を得られるだろうか。
このタイミングでこの映画に出会えて良かった。ウトウトしながら観てごめんなさい。大事な一作になりました。
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