「大変面白く観ました!」映画「F1(R) エフワン」 komagire23さんの映画レビュー(感想・評価)
大変面白く観ました!
(完全ネタバレですので必ず鑑賞後にお読み下さい!)
(レビューが溜まっているので簡潔に)
結論から言うと、今作の映画『F1®/エフワン』を大変面白く観ました!
観る前は、F1はおおよその勝敗は予選の順位で決まり、コンマ何秒の世界でドラマティックに描くのは現実離れして興ざめになるぞ、と思っていたのですが、チームの2台を使っての巧みな相手マシンのスピードを抑えて順位を上げて行く頭脳戦は、なるほどリアリティを持たせながらドラマティックにする構成で、よく考えられていると思われました。
加えて、主人公・ソニー・ヘイズ(ブラッド・ピットさん)とジョシュア・ピアス(ダムソン・イドリスさん)とのチーム内の対立構造は、更に映画をドラマティックにさせていたと思われます。
そして、初見ではCG合成なのかな?と思われたレースシーンは、ほぼ実際にF1マシンを走らせて撮影していたと分かり、その嘘のない迫力も映画の質を高めていたと思われます。
現実のF1グランプリのレース会場でF1の協力のもと撮影されている場面も、映画のリアリティを拡張させていたと思われます。
個人的には、最後のレースで主人公・ソニー・ヘイズがジョシュア・ピアスに勝者を譲って、ソニー・ヘイズが敗者としてレースから立ち去る終わりが好みではありました。
しかし恐らく、最終ラップでの無音の『2001年宇通の旅』をやりたかったのだろうと思われ、それはそれでその最後の演出選択もアリだとは思われました。
今作は良きハリウッド時代の王道の構成だとも思われ、そこに現代的ソリッドな質も加わり、今作を迫力を持って面白く最後まで観ました。
