「希少なF1群像劇(わやくそ)」映画「F1(R) エフワン」 ぷんぷーんぷんーぷんさんの映画レビュー(感想・評価)
希少なF1群像劇(わやくそ)
物語的には最初から最後まで何を達成したいのか明確ではないまま雑然と進んでいく。
主人公はチームメイトを率先して援護する謎思考で、事故反則連発のイケイケ高齢者ドライバー。
やや若い女とのSEXに成功した翌日の決勝で、チームメイトを勝たせるつもりが最期のチャンスにごっちゃん勝ちし、自らはゾーンに再び入れたことで達成感に浸ったのでした(理解困難)。
めでたしめでたし…
そして
人種配分の不自然な配慮もさることながら
過酷な男の仕事現場に女性をあざとく配置することに違和感あり。
女キャラ三人衆、それぞれにイラっとさせられる場面が用意されている。みな狭い視野で無駄に感情的か突発的になるところは、ある意味リアル。
恋愛も雑。ミーハー的で股の緩い同僚と妙なタイミングで合体させるのではなく、応援でもしてくれる恋人役を別に用意しておくべきだっただろう。
加えて
レース展開は無惨で陳腐、あり得なさすぎる。
レース中の実況も音楽も過剰演出。
レース映画としてはワースト。
とはいえ
世界最速のレースマシンをみられて近年のF1の世界を迫力ある映像で存分に体験できるとても貴重な映画である。
時系列的におかしな部分はあるものの、F1ドライバーやチーム首脳など関係者が多数出演している点はF1ファンにも楽しめるだろう(ツッコミどころ多数)。
個人的にはブラピが映画ラッシュのジェームスハント役だったら良かったのになーなんて思いました。顔つきも似てるし陽気な破天荒役はピッタリ。
