「ピットインもベッドインも早い。あなた、早いわよ!飛んでるんだもん。[追記あり]」映画「F1(R) エフワン」 Mr.C.B.2さんの映画レビュー(感想・評価)
ピットインもベッドインも早い。あなた、早いわよ!飛んでるんだもん。[追記あり]
7月1日(火)
「F1」の予約をしようとHPをチェックすると、昼の回がどの劇場も入りが良く、いつも観るあたりに空席がない。
今日は1日で割引があるためどの劇場も混んでいるのだ。時間の関係でIMAXは諦めて一般上映の回を予約する。TOHOシネマズ上野で「F1」を。
これが失敗だった。IMAXで観るべきだった。F1マシンのコックピットから見たようなローアングルのショット、コースを疾走するマシンに乗っているような感覚、コックピットにいるようなエグゾーストノイズの響き、そして軽快なハンス・ジマーの音楽。ATMOSかIMAXだったな。
デイトナの24時間レースをフェラーリチームで優勝したソニー(ブラッド・ピット)は、トロフィーに触れもせず5000ドルの優勝ボーナスのチェックを手に消える。
そんなソニーの所へ元ドライバーで今はF1チームのオーナーになっている旧友のルーベン(ハビエル・バルデム)が訪ねて来てソニーにチームのセカンドドライバーになる事を依頼する。セナやシューマッハ(懐かしい名前だ)と一緒に走った事もあるソニーは、30年前のクラッシュでF1ドライバーを引退していた。
30年ぶりにF1ドライバーにカムバックするソニー。ルーティンはいつも通り、靴下は左右不揃い、右のポケットにはカードを1枚忍ばせる。
我流を貫くソニーはチームスタッフやドライバーのジョシュア(ダムソン・イドリス)と衝突する。ジョシュアに「あのチャック・ノリスを倒せ」(なんて例えだ、ブルース・リーか?)
しかし、彼のドライビングテクニックと反則ギリギリの作戦により、最下位だったチームは初めて10位入賞しポイントを獲得、ソニーはチームの信頼を獲得する。
ジョシュアは動体視力のトレーニングもランニングもマシンで行うが、ソニーはコースを走り、テニスボールで動体視力を養う。ソニーの作戦と助力(ジョシュアの前に入りスリップストリームで空気抵抗を減らす)でジョシュアを上位に上げる。
直線で抜け!というソニーの助言を聞かずカーブで抜こうとしたジョシュアはクラッシュする。大破したマシンから必死でジョシュアを助け出すソニー。
両手に火傷を負いリハビリする中、テニスボールを使い始めるジョシュア。段々ソニーに感化されて行く。シミュレータでソニーの「直線で抜け」という指示が正しかった事を知るジョシュア。
30年前の事故の診断書を入手したルーベンは、再度クラッシュしたら命の保証はないという診断を受けていたソニーの命を守るためにクビにするが、ルーベンを追い落とそうとする役員に組む事を持ちかけられ、ルーベンを守るためにソニーは戻って来る。ゲンを担いでソニーを真似て左右不揃いの靴下を履いてジョシュアを先頭にコースをランニングしているチームスタッフの前に。そして、アブダビでの最終戦に挑むのである。そして、ラスト3周に優勝がかかる大接戦の末にチェッカーフラッグが振られる。優勝したのは・・・。
ベテランドライバーは、セカンドに徹してジョシュアを上位に、そして勝たせようとする。自分をF1の世界に呼び戻してくれた友人を助けるため、最後の戦いに臨む胸熱な男の物語であった。
現役トップドライバー、ルイス・ハミルトンの本物のレーシングカーを使うというアイデアで、マシンを6台購入して撮影用に改造し時速300キロ以上で走りながらリアルタイムでリモート操作出来るシステムで撮影されたという映像は迫力満点。ハンス・ジマーの音楽とともに観客も飛んでいるようだった。(私たち風になってる)
ダムソン・イドリスとブラッド・ピットは2年前から数カ月トレーニングを受けて実際にグランプリ開催中のサーキットを走行したそうだが、トムもブラピも良くやるわ(褒めてます)。公開に合わせて来日したブラピは「まだ鈴鹿は走ってない」と言っていたそうだ。
ソニーは、オープニングと同様に優勝トロフィーに触れもせずオーナーのルーベンに渡させ、自分は去って行くのである。See You Down the Road.
ラストで初めてポケットに忍ばせていたカードを確認してソニーは笑う。あのカードは何だったのだろう。
おまけ
YOU Tubeで、来日したブラピがゲーセンで太鼓の達人やレーシングゲームを楽しんでいる姿が見られる。ブラピの一番好きな日本料理は白身魚のポン酢がけ!
【追記】
舞台裏シリーズの動画がたくさん有り、それを観ると各マシンに4台のカメラを取り付け、それが360度回転制御出来るようになっている。(小型も含めると16台)カメラはSONY製のPANAVISIONカメラである。元SONYの私の友人に聞いたのだが、時速300km以上の風圧に耐えるのが大変だと。1回撮影するとF1が巻き上げる粉塵などが当たってカメラの塗装がボロボロに剥げるほど強烈で最悪な環境下だとの事。ブラピの目の表情を映すためにヘルメットの横に取り付けるカメラも映っていた。実際のグランプリのサーキットで練習と予選の間にジョシュアとソニーのマシンを走らせて撮影したらしい。約10分で!
【追記2】
7/9にTOHOシネマズ日比谷IMAXで再観賞。
ヘルメットに着けたカメラのショットは1回、360度回転するカメラのパンする映像は3回?はあった。PANAVISIONとSONYはちゃんとクレジットされていた。
映画ニュースより↓↓
映画「F1(R) エフワン」興行収入10億円突破! 全世界興収は3億ドル間近
7月6日(現地時間)にF1(R)イギリスGP決勝が行われ、ドライバーのヒュルケンベルグが19位スタートながら3位入賞を果たし、キャリア13年間にして初めての表彰台に立った。レース後半では、本作でプロデューサーを務めるルイス・ハミルトンと接戦し、タイヤ交換のタイミングを1周遅らせるなどの戦略で、勝利をもぎ取った。
8月に38歳となるヒュルケンベルグは、“シューマッハ2世”の触れ込みとともにF1(R)デビュー。しかし2019年末にシートを喪失し、22年に現役復帰、彼が所属するチーム「ザウバー」は3年間表彰台を獲得しておらず、24年は“最弱チーム”ともいわれていた。今回、勝利を掴んだヒュルケンベルグは、本作のソニーを彷ふつとさせ、話題を呼んでいる。
ルグランのコメントありがとうございます! 全然知りませんでした!! あとから変えられてもわからないな(笑)。僕にとってマルチ分割の最も胸躍る小粋な成功例の一つなのは変わりませんが。
ノエル・ハリソン、ドリトル先生の息子だったんですね(笑)
Mr.C.B.2さんこんにちは。
たくさんの共感ありがとうございます。
マーベリックが面白すぎてレビューを書き始めました。ワクワクした時に書くので肯定的なレビューが多いです。
撮影時の過酷な状況など知ることができて嬉しかったです。
精密な撮影機器が超高速に耐えながら臨場感溢れるシーンを撮り続けるのは大変だったでしょうね。
私は運転が下手すぎてすぐに諦めましたが、教習所通いは楽しくて、免許取ったらすぐに車を買いましたw
元そごうがオープン!嬉しい!川口がクルド人に荒らされてるニュースに心傷めておりました。川口大好き💕
確かにイギリスGPのヒュルケンベルグ良かったですね。まさか未表彰台だと思ってなかったです。
レース後知りました。今やいぶし銀的存在になりましたね。
私はレビューで奇跡は無いって書いたので、ちょっと困りました。
共感、コメントありがとうございます!
追記、拝見致しました。「衝撃映像100連発!」のような番組にドキドキするのはリアルだからで、それを映画で表現するというのは並々ならぬ努力が必要なんですね…
細部までこだわり抜いたリアリティある映像こそ、なんの違和感もなく没入できるんだと改めて感じる映画でした…
コメントありがとうございます。
カメラは一の成果でしょうか、サーキットを走る映像がリアルで、300キロで見えるコーナーの風景には全く目が追い付けませんでした。
情報ありがとうございます😊
YouTubeみましたよ。
ブラピのヘルメットに付いてるカメラは
確認できなかったんですが、
風圧に耐えて目を開けているだけでも凄いですね。
顔の皮膚がプルプルしてるのも納得でしたね。
ピットインもベッドインも早い。あなた、早いわよ!飛んでるんだもん。
↑
わらえるぅ〜(笑)😆
たしかに、どちらも速かったぁ
なにかと、スピード感かんじる
作品でしたっ ^_^
すみません、「バレリーナ」の件をこちらに失礼します。
また消されちゃいましたね。でも、公開前に低評価はいくらでも書いてきましたが、消されたのは初めてです。めちゃくちゃ調べながら書いたのに、マジでガッカリしました。低評価、また格散しますwww
カード、自分も気になってます。目にしたレビューの中では、「スペードの7だったのでは?」という人と、「キングだったに違いない」という人とがいました。どちらもあり得ますが、ジョーカーとか、スペードのA(強いのでオールマイティと呼ばれますね)とかもあり得ますし、それを話しているだけでも楽しいですね。














