「Drive」映画「F1(R) エフワン」 ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
Drive
下半期開幕はトップギアで駆け抜けてくれるこの作品。
せっかくなので初のScreen Xで観てきました。
ど迫力の映像にやられっぱなしで2時間半があっという間に過ぎて行きました。
臨場感満載のF1でのレースシーン、徐々に出来上がっていくチーム、若きエースとベテランのぶつかり合い、モータースポーツらしい練られたカッコ良さに痺れっぱなしでした。
最初はガタガタのチーム、クラッシュもするし仲間割れもするし、設備もきちんとしてないし、修理もゴタゴタ、そんなチームが1戦1戦積み重ねるごとにしっかりと修正しては成長していき、チームとして形作られていくという王道ですがそういうのが好きなんですというものにしっかりと応えてくれるのでライド感がたまらなかったです。
我が強かったドライバーたちが徐々に打ち解けて行き、互いのため、チームのためと動いていくところに感じる成長がこれまた良いんです。
トレーニングの様子も豊かになっていくのが個人的には好きな描写でした。
主観映像から送られるレースシーンはとんでもないですし、コーナーでのカーブによる遠心力、直線でのトップギア、内を突くか外を回るかの駆け引き、天候に左右される展開、パーツの散乱による撤去を活かした少し小狡い戦法だったりと従来のモータースポーツとは違う色の付け方もあったりとで今作独特な色を発揮していて良かったです。
若干勿体無いなと思ったのはソニーがヒールに徹するシーンがかなり多く、スカッと勝利を決めるレースが少なかったところです。
まごう事なき天才であり、事情を抱えて裏街道を突き進んでいったという盛り上がりまくりであろうキャラ造形のはずなのにイマイチ惹かれないキャラになってしまっており、ピアスのテクニックの噛み合わさってようやく一つのカッコよさに繋がるのはちと遠回りかなーと思いました。
ブラピ1人で醸し出すキレッキレのカッコよさをもっと観たかったというのが贅沢ですが本音です。
ラストレースがこれまた惜しかった…。
ここまで来たらピアスが決めるのもアリだなと思っていましたが、やっぱしここはソニーが決めるか!よっしゃ行ったれ〜!と思ったら独走して駆け抜けていっちゃったので、もっと競り合いして欲しかったなと思いました。
最後の最後で優勝したという爽快感が若干薄いですし、映画内の盛り上がりがうまいことこっちに伝わってこないのがもどかしかったです。
自分の道へ戻ると言い残してチームを去ってから砂漠を駆け抜けまくるラストカットの気持ちよさは格別でした。
ブラピあんたなんでそんなカッコいいんや…。
全体的にライバル描写はほとんど無いので、チーム内での揉め事がメインになってしまっているので人間関係での競り合いがあんましなかったのもスポ根好きとしては物足りないところでした。
ケイトと絶対体の関係に発展するよな…と思って案の定発展したところは声出して笑いそうになりました。
そんな勢いよくいかれたらそりゃあもう…というか服装がもう誘ってますからねぇ…まぁブラピなら預けてもええかって納得できちゃうのも凄いです。
ちょいちょい不満はありますが、映画館の大きなスクリーンでの映像に身を預けて楽しむには最高な作品だと思います。
ハリウッドらしいバチクソカッケー映画を観れたので下半期も良いスタートを切ったなと思いながら劇場を後にしました。
Screen Xはめっちゃ座席数のあるスクリーンで観た方が良いなという反省点もありつつ笑
鑑賞日 7/1
鑑賞時間 13:40〜16:25
