「F1Ⓡ版の「トップガン マーヴェリック」でした。」映画「F1(R) エフワン」 trend-catchさんの映画レビュー(感想・評価)
F1Ⓡ版の「トップガン マーヴェリック」でした。
FIA・FOM・F1Ⓡと主催&運営組織・商業権者・チーム&ドライバー組織の全面協力により実際のグランプリレースシーンもふんだんに盛り込まれているので、表彰式などのセレモニーやレースはかなりリアルです。
F1マシンのスピード感や迫力を楽しむならIMAXやDolby Atmosなどの、より大画面・より迫力あるサウンドの箱で観ることをお薦めしたい。没入感は段違いだと思います。
映画自体の評価は、本当のF1レース(TV・ネット配信含め)をどの程度の熱量で観ているかで二分しそう。
ストーリーとしては、ハリウッドアクション系にはまぁまぁありがちな感じ。
それこそ、「トップガン マーヴェリック」を手掛けたスタッフが勢揃いなので、F1バージョンの「トップガン マーヴェリック」です。
ここからはネタバレです。
若い頃に将来を約束された感じの主人公が事故でF1界から去って30年の時を経て、チームオーナーとなった元ドライバー仲間に強引に誘われF1に復帰。
若いチームメイトや、優秀だが頭でっかちのスタッフとの対立を経て、チーム一丸となって頑張っていく。
途中大きな挫折。
主人公とヒロインのラブも少々あり。
様々な困難を乗り越えハッピーエンド。
まんま「トップガン マーヴェリック」でした(笑)
評価が二分するだろうと思うのは、F1をガチで観ている人だと、
主人公のチームのマシンがF2マシンをモディファイしたマシンなので、同じコースでバトルしている映像だと相当な違和感しか無い。
万年最下位のチームが、いきなり優勝争い出来る事は、規定の大幅変更が無ければ、ほぼあり得ない。
レース中にリア回りをクラッシュしたマシンを赤旗中断中に完璧に修理するなどは不可能。
レース中にスピンしたマシンが、SCなどがあってもトップ争いに復帰することは無い。
などなど、相当現実離れした内容なので、見終わった後の爽快感は少々乏しいと感じる人は、ガチなF1視聴者の中には一定数居そうですし、見に行く人の多くはF1を少なからず知っている人なので、評価は二分しそうな感じだと思いました。
それでも、
チームでポイントを獲得する戦略が、2024シーズンにハースが行ったモノと酷似。
(2025シーズンのモナコGPで実施されたレーシングブルズやウィリアムズの戦術もアリ)
シミュレーターで徹底して学習したり、風洞テストや、サーキットだけで無くファクトリーの様子も映像に納めるなど、リアルな部分もあるので、F1に詳しい人に、見終わった後に解説して貰うと、より深く楽しめる気がしますね。
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。