劇場公開日 2025年6月27日

「「あのバカ!」をブラッド・ピットが演じ切ります 疾走感の塊」映画「F1(R) エフワン」 鈴吉さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0「あのバカ!」をブラッド・ピットが演じ切ります 疾走感の塊

2025年6月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

幸せ

ドキドキ

Gundam GQuuuuuuXでは主人公が「あのバカ」呼ばわり(笑)されていますが
本作ではブラッド・ピットがヒーローらしからぬトンデモ行為を起こす主人公を演じ切ります
事故を機にサーキットを離れた今ではロートル扱いの主人公と対抗心・反抗心を抱えた新進のレーサーが困難を乗り越えて夢を掴むといったストーリーはパンフレットなど無くてもわかりにわかり易すぎるものなのですがあえてそういった趣向としたところが本作の没入感を生み出しているのでしょう
痛快活劇や勧善懲悪物といった分類が近いのでしょうか
頑張った主人公達は最後には必ず成功するといった結末はわかっていながらもその展開を映像表現と音響効果で興味深く表現されており爽快な気分になりました
ストーリーの伏線化や心理表現等に重きを置いた作品とは真逆に説明臭いセリフ回しや「そんな心理変化あり得る?」といった感情表現はあえて的を外して作成されている様子が不快な感情を抱かせないポイントなのでしょうか
また主人公にフォーカスがあたり過ぎる作品も多いですが本作では主人公だけでなくピットクルー・設計スタッフ・スポンサー・レース関係者等それぞれの立場からの感情も表現されており作中での「F1はチームで戦っているんだ!」という気概を美しくまとめ上げている点も素敵です
カジュアルな映画で155分は長すぎて耐えられるかと心配でしたが尺の緩急が上手で間延びせずに鑑賞出来たのも新鮮でした
(入場時間間際だったのでドリンクを購入出来なかったのが惜しかった 本作はビールが合いそうです)
田舎なのでIMAXでは無かったのですがお近くに上映館が有るようでしたらIMAXでの鑑賞もお勧めです
サーキットに響くエキゾーストノートとアナウンスの臨場感、そしてその他の「ノイズ」は本作の体験すべきポイントだと思います

鈴吉
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