「そこに忘れ物がある」映画「F1(R) エフワン」 マスゾーさんの映画レビュー(感想・評価)
そこに忘れ物がある
F1(エフワン)
1900年代から自動車技術の進歩と
ともに国別対抗戦で行われていた
「グランプリ」が大戦後に
エンジンの排気量と単座のマシン
という規定を設け1950年に
英国シルバーストーンから始まった
ちなみにF1の代名詞的
存在と言えるフェラーリは
意外なことに第1回大会には
参加していない
自動車レースのカテゴリーの
頂点を意味する
「フォーミュラ(規格)1」を
名乗るだけあって
参加チームはに厳格に定められた
規定下で最新の風洞設備とスパコン
年間何百億という莫大な
予算をかけ独自マシンを開発
性能調整など一切なくサーキットの
タイムで性能を競い合う様は
「走る実験室」という別名もある
そして決勝レースは予選通りの
結果に終わることが当然だが
天候やアクシデントにより
時折荒れた展開になり予想外の
結果のインパクトが大きい
スポーツである
日本では1980年代後半
鈴鹿の日本グランプリ開催
ホンダの活躍
バブル景気が重なり
いまだカリスマ的な存在感を
誇るアイルトン・セナなど
モータースポーツとして
定着したところをみるとやはり
ブームも来てみるものである
さてF1
個人的にもう30年は観て
毎年鈴鹿に行ってるフリークである
F1映画というと
「グラン・プリ」
「ラッシュ」
など驚くほど少ないが名作が多い
(ドキュメンタリー映画は結構ある)
F1開始四半世紀の節目に作られた今作
果たしてどうだったか
どーせ迫力重視で
シナリオはめちゃくちゃだったり
ベテランのF1復帰などありがちな
設定が果たしてどうなのかと
訝しんでいましたが
大変よかったと思う
シナリオもレースもの映画の
定番を抑えつつ現場協力が
十分だった(鈴鹿でも撮影マシン
走ってました)効果は十分
没入感のあるビジュアルはつい
おお・・と思わせてくれるものでした
公認映画でも「グランツーリスモ」
みたいに平気でポンコツが
ひり出てくるのが映画の世界だけに
ブラッカイマーとか関わってて
よかった
主人公ソニー・ヘイズは
アメリカ各地のレースを転々とする
雇われレーサーだがかつては
F1の期待株で名門ロータスから
デビューし優勝も確実視されて
いたがスペインGPの大クラッシュで
キャリアを終えていた
(ちなみにモチーフは本当に
1990年に大クラッシュで選手生命を
絶たれたマーティン・ドネリー選手
コックピットが割れて車外に身体が
投げ出される凄惨な事故だった
ドネリー氏は現在もご存命)
そんなソニーに会いに来た旧友
ルーベンは参戦3年目のF1チーム
「エイペックスGP(APXGP)」
の代表
シーズン9戦を終えて
今季勝利があげられなければ
投資家の意向で俺はクビ
という瀬戸際にあって
ソニーにチーム立て直しの
大役を頼みに来ます
まぁいわゆる「男の頼み」
的にソニーは引き受けます
チームにはチームクルーにも
クルマが悪いと悪態する
生意気なルーキー
ジョシュア・ピアスなど
成績の上がらない状況に
崩壊しかかっていました
まずソニーは結果的に
クラッシュになるも
ジョシュアを超えるタイムを
出せることを示し
チーム改革に乗り出します
ちなみにAPXのファクトリーの
建物は実在チーム
マクラーレンのファクトリー
(マクラーレン・テクノロジー・センター)
ですね
・・まぁF1ってほんとに現実は
映画でもドラマでもない
生き馬の目を抜く世界で
こんな状況で建て直して勝つ
なんてことは今のF1では
ほとんどありえません
一応開幕時に入賞もままならない
クルマが後半戦に改良したら
勝っちゃったとこまでいった
前例はあります
1998年のジョーダングランプリ
とか(F1ヲタクならわかる)
ただこうして経験者のドライバー
を軸にチーム立て直しを図るのは
実際に結構あります
日本人F1ドライバー片山右京選手も
ミナルディというチームでその役目を
担った事もあります
ソニー加入でシーズン初入賞から
APXはどんどん改革が進みますが
面白いのはソニーはあくまで
ジョシュアを勝たせるために動くところ
公式映画でいいのかというくらい
レース巧者のソニーはのろのろ走行やら
様々なダーティプレーでジョシュアを支援
しかしイタリアGP
ここは待てとソニーに指示されたのを
無視してジョシュアは勝利目前で
大クラッシュから病院送り
ジョシュアの親もなかなかポンコツで
ソニーを責めますがジョシュアは
後にシミュレーターでソニーの忠告を
聞くのが正解だったと理解します
(最近シム進化してるからこういう
シーン作りやすいよね)
そして最終戦アブダビでは
混乱の展開からついにAPXに
勝利の瞬間が訪れますが勝ったのは
なんとソニーの方でした!王道!
まぁ正直
荒れた展開の方が確かに
面白いのはわかるんだけど
F1のセクター1自己ベスト
セクター2全体ベストできた!
とかの予選合戦なとことか
もう少しクローズアップ
できたらなと思ったりはしました
実在レーサーも特にセリフ等はなく
ハッキリ「モブ」然としすぎで
不気味すぎる感じもあります
まぁでも悪くないデキでした
F1
ちょっと前までは世界的に
中高年しか観てないおっさんくさい競技
みたいなイメージだったんですが
運営がアメリカのリバティ傘下になって
からイメージが一変しました
別にIMAXとかに拘る映画ではないです
お気楽に観れるタイミングでどうぞ
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