「凄まじい映画でした。」渇愛 KM(熊)さんの映画レビュー(感想・評価)
凄まじい映画でした。
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自分の場合は、最初の予告編(現在の予告編よりも後半の内容に触れていないもの)をみてからの観賞でした。
予告編と実話がベースという情報から、摂食障害の主人公が家族や仲間の手を借りて克服していくハートウォーミングな話なのかな?と思っていました。
いざ映画を見始め、予告編に出てた部分が出尽くし、これからどうなるか、という時に映し出された山奥の施設と剃髪する主人公。あれ、なんか思ってたんと少し違うぞ、と思っているうちに次々と映し出される施設の怪しい生活とそこからの脱出劇そして衝撃のラスト(エログロあり)。ハートウォーミングどころか肝っ玉が冷えてしまい、その日の夕食が食べれないくらいの凄まじい映画でした。
家族の心のすれ違いやそれで生じる歪みが非常によくかけておりました。そのおかげでラストのあれも、この家族には必要な禊なのかな、と受け取れました。
施設の内容が凄まじく、すごい描写だなと思っていたのですが、監督の話からすると、かなり体験談に即したものらしく、事実は小説より奇なりという言葉を痛感せざるをえませんでした。
主演の石川野乃花さんは、アイドル時代にこの映画を撮影されており、この映画に対する心意気は称賛の一言です。また別の作品に出ているところも見てみたいです。
摂食障害にかかわらず、何かつらい体験をされた方には是非みて欲しい作品です。
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