「愛だろ、愛」渇愛 HAL-9000さんの映画レビュー(感想・評価)
愛だろ、愛
あの「100% cinematic juice」の管理人をされていた岩松氏が撮った映画だったので興味があって観に行きました。
視聴後の感想としては「思ってたんと違う…」と言うのが正直なところ。
摂食障害という病理を持った人が、社会でどのように生きているのかというドキュメント風味なドラマかと思ってましたが、蓋を開けてみたら立派なサスペンスホラーでした。摂食障害を患った元教え子の実体験をインタビューして作成した映画〜と言う件を聞いていたし、最近だと「どうすればよかったか」などのメンタルを題材とした良作もあったりして、その路線だと思ってたので、予想外の内容にビックリしました。ただ摂食障害の映画を「渇愛」と表現しているとしたら、正直(随分底の浅い映画なんじゃないか…)と警戒もしていたので、そういった意味では期待を裏切っていただいて良かったです。
映画産業は正直儲からない。けど映画というジャンルが廃れずに残っているのは、映画を愛して止まない人たちの集合体で成り立っているから。そんな映画を愛して止まない監督の一球入魂作。観て損は無いなと思います。
ただしこれから鑑賞される方に強く言っておきたいのが「グロ注意」。PG12に騙されない方が良いです。R指定でないのが不思議なくらい。監督はグロの表現にも拘りを持っているようで、中々の内容になっています(笑)
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