「久しぶりのゲームチェンジャー登場」鬼才之道 冥界タレント協会 蛇足軒妖瀬布さんの映画レビュー(感想・評価)
久しぶりのゲームチェンジャー登場
久しぶりに、
映画界に登場したゲームチェンジャーと言っても過言ではないだろう。
まず、アイデア自体が非常にユニークだ。
物語の枠組みからして斬新であり、
台湾の社会的・歴史的背景をほんの少しだけ反映させつつ、
ジャンルの垣根を超えてユーモアで包み込む。
その奇抜なアイデアを、
どのように具現化するかが本作の鍵であり、
監督とスタッフ、キャストはその技術においても圧倒的な違いを見せつけている。
撮影前に膨大なイメージがコンテに落とし込まれ、
それを基にキャストやスタッフと、
緻密に捨象作業を繰り返し、
抽象したイメージを具体化、
共有されていったであろうことが作品全体から伝わってくる。
特に、カット割りや撮影方法は、
単に視覚的なユニークさにとどまらず、
物語の進行に合わせて感情的な高揚や連帯感を的確に引き出しており、
視覚と感覚が巧みに結びついている。
撮影手法に関しては、
携帯動画、ネット映像、カメラモニター、
監視カメラ等々、
シーン形成カット構築をユーモアを伴わせて、
早送り、リプレイ、実況、解説、
カラーグレーディング含め、
軽快に語る手段として、
見事に機能させている、
そして、ラブ。
前作がエドワード・ヤンを意識したような、
台湾独裁政権時代下を描いた社会派ミステリーの作品であったのに対し、
本作ではさらに幅広いジャンルを取り入れ、
ホラーやコメディ、ドラマの要素が自由に融合している。
このようなジャンルの横断的なアプローチこそが、
監督のユニークな視点と独自のスタイルを強く印象づけている。
今後、予算が増額されるケースでも、
このチームは無駄なくそのリソースを効果的に活用していくだろう。
視覚的な表現や特殊効果の使い方においても、
計算されたバランスで適材適所に予算を使いこなしており、
その結果として、作品は豪華でありながらも過剰に感じさせない。
精緻に作り込まれた映像と音響の細部も、
映画のテーマ性や幽霊タレント的雰囲気を一層引き立てている。
本作は、単なる技術的なアイデアにとどまらず、
映画における表現の可能性を大きく広げるものであり、
今後の台湾映画、
ひいてはアジア映画全体において一種のマイルストーン的に(モンスターズインク、玉川区役所のような設定は言うまでもなく、eスポーツのジャンル、対戦ゲームのパターン、ポケモンのような展開を幽霊で、葬祭の概念、死生観等映画以外でも)バズるポテンシャルを充分に備えていることは間違いないだろう。
EDロールの歌、
みんなで唄おう上映があったらいくー!
もちろんMAKOTOの歌もー!
愛的視線、
さようなら。
第二公園特訓コース受講したい。