「映画としてのスケール感」羅小黒戦記2 ぼくらが望む未来 またぞうさんの映画レビュー(感想・評価)
映画としてのスケール感
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アニメーションとしての凄腕が十分伝わる前作にも、連作をまとめた故か、いわゆるダレ場もあった様に思う。しかし満を持して大作として制作されたと思われる本作はダレ場が無いどころか、アニメどうこうではない一本の劇場映画としての品格も感じさせる作品となっている(というのは言い過ぎか?)。「2」と付くことで鑑賞を躊躇う向きも一定数いるだろうことが残念。前作を見ておく必要はあまりないと思う。
複数の要素を並行で語る構成と演出も過不足なく、端役の扱いにも無理無駄はない。甲と乙にも見せ場があって良かった。悪として描かれる種(人間)の言語が英語であることに殊更意味はないだろう。
立場、育ち、縁、感謝、コミュニティ、怒り、信念、努力、そんなたくさんの要素を語る終盤のルーイエのサイレントシーンには、邦画なら何か歌を被せてしまいそうだが、そんなのなくても十分伝わる。
しかしルーイエ、立ち姿も顔も、鳥山キャラだなぁ。
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