「一度踏み込んだらこの世界観に魅了されるしか無い」羅小黒戦記2 ぼくらが望む未来 AZUさんの映画レビュー(感想・評価)
一度踏み込んだらこの世界観に魅了されるしか無い
前作を見た時、アニメ先進国日本は井の中の蛙だったのかと思い知らされ、一気にこの作品の世界観の虜になった。
かなりハードルが上がった2だったけれど、そのハードルを悠々と越えていってくれたことが嬉しい。
新たな魅力的なキャラクター。奥行きが縦にも横にも広がった世界観。超絶技法のアクションシーン。考えさせるテーマ性。
面白いと可愛いとかっこいいが渋滞で、好きにならないほうが無理だ。
今回は前作からまたさらに一歩、違う種族との共存は簡単なことではないからこそ、お互い歩み寄って考えていかなければならないんだと思わせられた。
妖精と人間の共存を通して放たれるメッセージは、さまざまな民族の集合体の中国や、今日本でも騒がれている移民問題などにも通ずるメッセージにも感じられた。
最初はうまくいっていた共存も、時間が経つにつれて、どちらかが力をつけているように思えたり、平等のバランスが崩れてきてしまうと、ネガティブな未来予想で、やられる前に相手を支配しよう、または排除しようと考えてしまう。
そんなとき、何が正しいのかわからなくなる。
そもそも“正しい”ってなんだろう。
この作品を見ながら、それぞれのキャラクターのバックボーンからの考え方を聞くと、正しい答えがわからなくなる。
大人でもわからないのだから、8歳のシャオヘイは尚更だ。
前作ではまだ世間知らずで守られる子供だったシャオヘイが、今作では修行を経て強くなり、姉弟子とバディを組めるまでに成長していてワクワクした。
彼の成長のスピードに応じて、世界観も広がりを見せるストーリーは、とても面白い。
また今回は姉弟子のルーイエという新キャラクターがこれまた魅力的で、彼女に魅了される人は多いと思う。
最近の日本の人気アニメは流血描写がかなり激しいので、子供に見せるのを心配する親御さんも多いと聞く。
中国はその点の規制が厳しいの、アクションは多いが流血描写はほぼ無いので、安心して子供にも見せてあげられる点もオススメ。
是非この機会に多くの人に羅小黒戦記のファンになってもらいたい!
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