「Dosti」RRR ビハインド&ビヨンド ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
Dosti
愛してやまない「RRR」のドキュメンタリー。
そりゃ有無を言わず観にいかねばと劇場に突撃。
「RRR」の裏側をこれでもかってくらい堪能できました。
CGと手作りと役者の底力、そして監督の突き詰めまくるこだわり、全てをぶつけにぶつけまくって生まれた大傑作だったんだなと改めて感じました。
ラージャマウリ監督のインタビュー、タラクとラーム主演2人の撮影の裏側のお話、製作陣のこだわりなどなど、多くの人たちが関わった今作だからこそ生まれたお話が濃厚でした。
監督が役者がやる前に自分でお手本をやってみせていて、めっちゃ体張るなこの人…ともうマジマジと観ていました。
動物のCGを映像に合わせるために、等身大の模型を作って実際に戦っているように見せたり、アクターが動物のような行動を取りながら役者と一戦交えたり、アニメーションを作って動きを予想してみたりと、想像以上に作り込まれたものがお出しされて感動しました。
撮影自体も想像以上に手がかかっており、集団戦ならその間近まで近づいたり、なんならその集団の中から撮ってみたり、走っているシーンなら一緒にカメラマンがダッシュしたりと、カメラマンが走る用の靴持ってきてねぇ!と言っちゃうくらい走っていて、だからこそあの疾走感のある映像になったんだなと思うとこれまた感動しました。
ナートゥのダンスを揃えるまでやり続けたのはエゲツなく、それぞれルーツの違うダンスをやってきたのに、ラージャマウリ色に染めたダンスをやってくれと言われて頭を抱える2人が練習に練習を重ねてあのナートゥを完成させてくれたと思うともう感謝が止まりません。
やっぱ何回見てもナートゥは最高です。
コロナの影響をガッツリ受けていて、あの現場で人数制限とか他国の役者を呼べないとか大変だなと思いましたが、チーム一丸となって乗り越えていってここまでの大作を作り上げて無事公開まで辿り着いたのはコロナに打ち勝ったんだなぁとひしひしと伝わってきました。
公開後の広がりもたくさん言及されており、我が国日本でもインド映画の興行収入を塗り替えた事や、舞台挨拶の様子もあったりと、たくさん来日してくれてるからこそ、我々の愛が届いていたんだなぁとジーンときました。
楽曲のお話もたくさん聞けたのも良かったです。
印象に残る楽曲が多かったからこそ、ここはこういうこだわりがというのが詰め込まれており、アカデミー賞という舞台で満開になってもう涙ちょちょぎれていました。
監督への感謝の言葉が皆から出ていたのも、監督のこだわりに愚痴を吐きながらも、しっかりとついてきてくれて、作品を完成させてくれて本当にありがとうという気持ちでいっぱいです。
映画の尺の約半分によく詰め込んだなと思いましたが、欲を言えばあと1時間ドキュメンタリーを観たかったなと思いました。
今まで観たインド映画の中で1番短い作品がまさか「RRR」関連作になるとは思うまいて…。
「RRR2」?あったらいいなぁ〜。
鑑賞日 4/11
鑑賞時間 18:00〜19:50
座席 H-3