劇場公開日 2025年9月5日

ふつうの子どものレビュー・感想・評価

全121件中、21~40件目を表示

4.0子どもたちの「無駄な動き」が素晴らしい!

2025年10月1日
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鑑賞方法:映画館

子どもたちの世界を描く作品は映画にせよドラマにせよ無数にあるわけだが、なるべく子どもを子どもらしく見せたいとどの演出家も考える。でも、やはり脚本がある限りどうしても子どもの演技に制約をかけてしまう。だから、あ〜大人に言われてあの様に演じているんだろうなと観客にも見抜かれる。どうしてもあざとくなるのである。
もちろん、本作が「子供に演じさせる」リスクをすべて回避できているわけではない。でも、まず主役の唯士を演じる嶋田鉄太君のボケっぷり。この作品は彼のどアップで始まる。実に何も考えてなさそうでとてもいい。徹頭徹尾、無表情というか、顔の演技は最小限で、身体全体でくねくねと感情表現する。新米のママを演じる蒼井優とのコンビも絶妙。
残念ながら唯士以外の主役2名は、役柄自体が類型的でそこまでの魅力はない。
ただ、そこをカバーしても余りあるのがほかの子どもたち。学校でも公園でもじっと眺めていればよく分かるが、子どもというものは始終動いていてかつ全体の3割ぐらいは無駄な動きをしている。この作品では子供たちの無駄な動きをそのまま残しておりそこが実にチャーミングである。
中でも、虫好きのメガネの少年(役名忘れた)と、メイちゃん(長峰くみという子役らしい)が素晴らしい。特に、メイちゃんは、歩く→無駄な動作→止まる→無駄な動作→しゃべる→無駄な動作、というように、生命活動のほぼすべてに無駄な動きが付随する。彼女をみるだけでもこの映画を鑑賞する意義がある。

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あんちゃん

4.5まんま、小学生

2025年10月1日
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鑑賞方法:映画館

ナチュラルにホント、小学生。
どの子も素晴らしい。
リアルすぎて、映画を忘れる。

大人の反応ね。
いるいる、こういう保護者。
どの親も、あるあるな親。
これもよく描けてる。

うん、こどもの世界が少し理解できるかもですよ。

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ミツバチば~や

5.0ふつうの子どものリアルが表現された傑作

2025年9月30日
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笑える

斬新

知らない子役の小学生の映画なのにエンタメとしてクオリティ高すぎました。実際、観客から笑いが起こるなど反応もよかった。

基本、ちょっとアホだけど一所懸命な小学生がコミカルに可愛く撮れてるので安心して観られる良作。

ウチの息子くんが小五の時に参加した、地元の子どもによる創作演劇を観に行ったことがある。10人くらいにグループ分けされた4グループによる公演。親なら経験あると思うけど、子どもの発表会って、我が子をみるのに精一杯で、よその子にはあまり関心がいかないものだ。

ところが子どもによる創作演劇は、子どもの妄想が爆発したような台本をベースにお話が進み、セリフがいちいち子どもらしいリアリティがあり、息子くんが絡んでないグループの演目もとても面白く観劇できた。ボク以外の親たちも同様な様子だった。

ちなみにウチの息子くんは、相方の子どもが海釣りがうまくいかず、怒って海に釣竿を投げすてるところ、肩を叩き「SDGsだぞ」と妙に落ち着いた口調で諌める芝居で親たちの爆笑をさらっていた。子どもにとって「SDGs」は、いじりたくなるネタらしい。

本作の主役は小学生。手持ちカメラで話が進み、演技みてるのかドキュメンタリー観てるのかわからなくなる。

子どものリアルが表現されており、前述の創作演劇の面白みに近いものを感じた。それほど、本作内の子どもたちのやりとりに本物感があった。

ただし、リアリティ優先のため、子役たちが何喋ってるか聞き取り辛いところ多数。いいんです、どうせ小学生の戯言よ、と広い心で観るのが正しい見方か。

主役の子役が、困り顔の人生何周目?みたいなおじさんみたいなキャラでこんな子、どこから連れてきたのかと思わされる。もちろんいい意味で。

暴れん坊の男の子も、実はああいう子は他の子より精神的な成長が早いため、周りが幼稚に見えて攻撃的になる、というのは小学生あるあるでリアリティがあった。

細かい設定がしっかりしているため、子どもがいる親なら自分の子どもが小学生だった頃を思い出してめちゃくちゃ楽しめると思う。

まだ子どもがいらっしゃらない方も、瀧内公美さんが大爆笑とってましたのでお楽しみに。急に「入国審査」ばりの尋問サイコサスペンスにする怪演かましてくれます。

👉実をいうと3人の親の対応で、一番共感できた。子どもの自立を尊重する子育てなんで。あの女の子はしっかり育つ。

ラストは聞こえ辛い小学生のセリフを逆手にとった演出でそうくるか!と心の中で拍手👏

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minavo

3.5

2025年9月29日
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笑える

怖い

ドキドキ

子どもの社会も大人と変わらない
気になる子の気を引こうと色々頑張る
だからといってそんなに上手くいかない
前半はふつうの小学4年生の生活
家族もどこにでもあるような感じ
後半ちょっとエスカレートしていって
ハラハラドキドキ
オウム真理教とか学生運動も
こんなふうに広がっていったんだろうなあ
滝内公美マジ怖かった
子ども達が本当に自然に振る舞っていて
監督の凄さなのかそれが良い味を出していましたね
風間先生も蒼井母さんもふつうでサイコー

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かちかち

4.0もっと話題になっても良い

2025年9月28日
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POTESARA

3.5惜しいPart1

2025年9月28日
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鑑賞方法:映画館

レビューの高得点に釣られて、どうせまた騙されたってなるんだろうなと覚悟しつつ、行きました😅

退屈とまではいかないけど、前半があまり響くものがなくて、後半で一気に盛り返した感じだけに、ちょっともったいないなって思いました😒

いかにも天才子役ばっかりだと、リアリティがなくなって興ざめすることもありますが、いい塩梅のそこらにどこにでもいそうな子供達ばかりなのが、リアリティがあって良かったですね☺️

後は毒親あってのこの子ありだなって、改めて思います😌

少子化対策に必要なのは、子育て支援も一理ありますが、一番大切なのは、親になるための資格を取得するべくの大人を教育する学校なんだよなと、自分は、常々、思っています😁

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おたか

4.0子供たちへの演出力はマジックのよう

2025年9月28日
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山の手ロック

5.0主役の存在感がすごい

2025年9月28日
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泣ける

笑える

癒される

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画面の旅人

4.0環境活動に取り組む小学生3名の行動を通して描かれる、ふつうの子どもの世界。地球の環境を守るのも大事だけれど、子どもの生活環境を守ってあげるのも大切な事と感じた作品です。

2025年9月27日
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もりのいぶき

4.5認知された高揚感は危険

2025年9月25日
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主人公の男の子が気になる女の子に近づきたくて環境問題に関心を持つようになるお話。恋する気持ちって、いろんなことの原動力になるよな。なんて思いながら観ていたら、彼らの環境問題に対するアクションがどんどんエスカレートしていく。
何かを成し遂げたって感覚と、誰かに注目されたって感覚による高揚感は危険だ。強いモチベーションを生むことになるが、そのことが目的化してしまうと本来の目的を歪めていく恐れもある。全く違うことだが、あさま山荘事件を起こす連合赤軍をモデルにした「レッド」という漫画を思い出した。たとえ小学生であっても、大人の世界と似たような思考になってしまうのかもと想像すると結構怖かった。
それにしても少女は少年よりも早く大人になり、いざという時に肝が座る。なんてしたたかで移ろいやすいのか。ラストで三宅さんが見せる表情と発言に対して、意味が分からず戸惑う主人公・唯士の表情が男女の違いを象徴的に表していた。
そして親や教師の描き方も面白い。普通に見えて、少しずつ変なところがあるという手法。蒼井優も瀧内公美も素晴らしい存在感だった。子どもたちをアップに撮ったシーンが多めに映し出されるのも少し新鮮だった。ともすると説教臭くなりそうな内容を、あくまで「普通の」子どもたちの日常としてサラッと描く。クライムサスペンスではなく、あくまで子どもたちの成長物語(のように思える)なのがいい。なかなかすごい監督だな。

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kenshuchu

5.0「給食が美味しそう」

2025年9月24日
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楽しい

今年288本目。

テアトル新宿で。
タカナシ牛乳にカレーライス、フルーツポンチ好き過ぎる。劇場版「おいしい給食」もそうですがその場面見ると、小学生の時を思い出してノスタルジーを感じます。

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ヨッシー

4.5ふつうの母親

2025年9月24日
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ふつうの子どもが主役のはずなのに、その子どもの発育に大きく関わったであろう母親に主観が向けられている部分もあったことが面白かった。

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かぜ

5.0大人と子どもの世界の接点

2025年9月23日
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カワイイ

カーボンニュートラルに目覚めたおませな心愛。大好きな心愛の気を引きたい一心で彼女とつるむ唯士。ただいたずらをしたいだけで彼らと行動をともにする、けんかっぱやい陽斗。この三種三様のキャラで、環境問題は大人が悪いと連呼して、カーボーンニュートラルごっこをおっぱじめる。この穢れなきいたずらが、周囲の大人を巻き込むことになり、彼らと彼らの母親たちは、学校に呼びつけられ、校長と担任から説明を求められる。

このシーンが、大人と子どもの世界の微妙な接点。親、子ども、教師のそれぞれの立ち位置なり姿勢が露呈され、社会の縮図と化す。本当は先ずは自分の非を認めて、親も子も謝ることから始まるはずなのに、お互いけん制し合って突如大人の世界が発動する。誰がそそのかしたのか。自分は悪くない。真実に目をそむける。大人の世界の「逃げ」が、子どもの世界に伝播する怖ろしい瞬間。

その中で、なぜ事に至ったかを、親から指図されたでもなく、恥ずかし気に、けれど自分の言葉で、そして大人、子どもが雁首をそろえる中、か細い声で絞り出すように、ただひとつ放たれた、「ごめんなさい」
世界は、けっしてこの小さき英断に味方するとは限らない。でも……。感極まって涙があふれた。

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ジョー

5.0結局のところ”大人“がいなかった。

2025年9月23日
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笑える

悲しい

驚く

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すけちゃん

2.0子ども嫌いは注意

2025年9月23日
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どの子もみんな自然な演技で、特に主演の嶋田君のナチュラルなお芝居は素晴らしいです。
令和の小学生の日常の映し出す本作は、子どもそれぞれで成熟度は違えど、善悪の判断のつかなさ、影響の受け易さ等、子どもの危うさと子育ての難しさが描かれていました。
個人的には子どもが苦手で子育て経験もないので、終始ストレスフル…。唯士君は可愛くてユーモアもあるけれど、陽斗くんと心愛ちゃんがキツかった…。心が温まるどころか終始イライラしてしまって、自分の子ども耐性の無さを実感。
瀧内さん演じる心愛のお母さんに救われました。笑

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まだまだぼのぼの

3.0子役と編集

2025年9月23日
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楽しい

知的

難しい

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いぱねま

4.0『Playground/校庭』とか『中山教頭の人生テスト』とかを最...

2025年9月23日
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『Playground/校庭』とか『中山教頭の人生テスト』とかを最近見てしまったので、子ども世界の疑似体験型映画としても、大人側から観た映画としても、もう一押し欲しかった。僕が教員なので、シビアに見すぎた部分はあるかも。ただ、子ども内世界は本当にリアルだし、秘密基地化する家にもその人の生きた温もりを感じられるのが良かった。

瀧内公美のキャラはすごく良くて面白いけど、それこそもっとふつうの親からこんな子どもが⋯という展開のほうが好みだったかも。

風間俊介の担任として物事を大きくしたくない感じ⋯わかる⋯わかるよ⋯。

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わたろー

4.0小学生らしいかわいさ

2025年9月23日
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泣ける

笑える

楽しい

ゆいしくんがとても自然で、自分もクラスメイトであの空間にいてるようだった。
小学生ならではの恋心にキュンとする。好きな女の子の気をひきたい一心での行動が可愛い。

蒼井優さんがとても良い感じのお母さんで出ておられ、小学生の居てる家庭の雰囲気がリアルで良かった。

大人も昔は子供。
子供の頃のピュアな気持ちはいつのまにか忘れて、環境破壊について分かってはいるけど楽で快適な生活を選ぶ。
小さなことからコツコツとでもしないとね。

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いちごのチョコレート

5.0子役の演技力!!終わり方も秀逸

2025年9月23日
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泣ける

楽しい

癒される

予告の子供の可愛さに惹かれて観に行きました!オープニングの入りも綺麗で、カメラワークが子供の視点の様で懐かしい気持ちになりました!
少し物足りない感じはしましたが終わり方も少しほっこりする終わり方で綺麗だと思いました。そして、この映画で1番光っていたのは子供の演技力でした。台本があってそれを覚えて口に出すという過程が想像できないくらいの自然な演技で、そこにいたのはまさに「ふつうの子ども」でした。ほっこり映画かと思いきや、シリアスな場面や感動シーンもあり場面の展開も面白かったです。
名古屋住みですが、上映館がとても少なく、もっと沢山の人に観てもらうべき映画だと思いました!

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Mn

4.0児童映画の新たな傑作

2025年9月23日
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カワイイ

 小学生が環境活動に乗り出すというあたりが、いかにも現代的という感じがするが、本作は決して意識高い系の社会派作品ではない。彼らの環境活動は大人に対する反発を示す一つの”素材”に過ぎず、それを通して児童映画を創ろうとした所が面白いと感じた。これが環境保護意識が高い欧米ならストレートな社会派作品になっていたかもしれない。

 実際、唯士、心愛、陽斗は過激な環境活動にのめり込んでいくが、本気で地球環境のことを考えているのは心愛だけで、唯士も陽斗もそれほどポリシーを持っているわけではない。唯士は大好きな心愛に近づきたいという下心から一緒に行動を共にしているだけだし、問題児の陽斗は単に騒ぎを起こしてストレスを発散したいだけのように見える。この辺りは如何にも子供らしくて微笑ましく観れた。

 また、本作はロマンス映画としても大変よく出来ていると思った。
 唯士は心愛のことが好きで、彼女に近づきたくて環境問題について色々と勉強をする。その”いじらしさ”に思わず頬が緩んでしまうが、残酷なことに心愛は陽斗に好意を寄せている。ここに男二人女一人の微妙な三角関係が生まれる。唯士の想いは心愛に伝わるのか?この三者の絡みはその一点で最後まで面白く観ることが出来た。

 映画前半はそんな微笑ましいテイストが横溢するが、後半から彼らの環境活動が過激さを増していき徐々にシビアなトーンになっていく。
 本作は唯士たちにはっきりと”戒め”を提示している点も注目に値する。何事もそうであるが、自分の意見を一方的に振りかざす行為は、時として批判の対象に晒されるものである。大切なのは対話であり、唯士たちは今回の件でそれを学んだのではないだろうか。そういう意味で本作はイニシエーションドラマとしてもよく出来ていると思った。

 終盤はいい意味で期待を裏切られた。何と言っても、心愛の母親を演じた瀧内公美の存在が大きい。シーンにヒリつくような緊張感を持ち込み、児童映画から一転。大人の目線で観れる映画へと鮮やかに転調させている。これには恐れ入ったという感じである。

 ラストは少し楽観的過ぎるという気がしなくもないが、未来への希望を託した…ということで好意的に捉えた。

 監督は「そこのみにて光輝く」の呉美保。子役の演出は難しいというが、唯士を含めた子供たちの演技の何と活き活きとしたことか。活舌の悪いセリフ回しも何のその。ナチュラルな演技に感心してしまった。呉監督の演出の賜物であろう。

 また、カメラは子供たちの目線に設定されていて、手持ちが多い。画面が活気に満ちていて、まるで唯士たちと一緒に走り回っているような、そんな感覚を覚えた。特に、中盤のビラ貼りのシーケンスは躍動感に溢れていて素晴らしい。
 後半からは一転、シリアスなトーンに合わせてカメラも固定される。これもよく計算されていると思った。

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ありの