「導火線」ふつうの子ども ブレミンガーさんの映画レビュー(感想・評価)
導火線
ランドセル背負って帰り道爆走していた頃がもう何年も前…時の流れが早すぎて残酷だなぁと思う今日この頃です。
公開から時間が経っていたので観に行けるかなーと思っていましたが、良い具合に時間が噛み合ったので鑑賞。
てっきり子どもたちの遊びの延長線での出来事かなと思っていたら、ガッツリ迷惑をかけまくるというエッジの効いた作りになっており、主人公の原動力のひとつに好きな子のためというのがあると思うんですが、そのパワーがMAXまで溜まるとこうなるのか…と画面内での出来事にやられっぱなしでした。
導入されていた事自体は知っていましたが、今の小学校にはiPad的なやつが導入されている絵面はやはりインパクトがありました。
何かを検索する時なんてパソコン室でカチャカチャ調べるのが超ワクワクしたなーとか思っていたのに、今は手元でサクッと調べれるようになっているのはジェネレーションギャップを感じるなと思いました。
そこから主人公が惹かれる女の子がめちゃくちゃ活動家のような発言を連発していくので中々にドン引きし、先生に対しても真っ向から口論していくスタイルなので、この子のどこを好きになったんだ?とまず疑問に思ってしまいましたが、キケンな女の子に惹かれちゃうってのがこの年頃にはあるのかな?と思ってなんとか飲み込みました。
10歳でここまで意識を高く持つってのは中々出来ないなとは思うんですが、それを広めるのではなく、怒りにして攻撃しまくるのは今も未来も相当危ないんじゃ?と思ってしまいました。
これだけ言うなら車とか絶対使うなよ?と思いましたが、その辺の描写は自転車爆走のみだったのでなんとも。
肉も食べずに避けているんですが、それもフードロスに繋がってるよな…でも目の前の事しか見えてない感じだな…とモヤモヤ。
主人公がなんとか気を引こうとして環境の勉強をしたり、通ってる図書館に行ってみたり、本を貸してもらえた時はめっちゃ嬉しそうだったりと、子供らしさ全開でニヤニヤしっぱなしでした。
正直こういうテイストをずっと求めていたので、活動家パートはあまり好きではないです…。
一種の勉強の様に観ていました。
そこからクラスのやんちゃ坊主(落ち着きのなさはかなり気になる)と活動家ガールと主人公で、車や服屋に張り紙を貼ってみたり、ハリボテを設置したり、ロケット花火を店に向かって撃ってみたりと、かなり過激な行動に出ていくのでヒヤヒヤしながら観ていました。
やってる事は絶対にアカンことなんですが、当人たちにまったく罪の意識なんかは無く、自分たちが変えてやってるという意識の元動いているので純粋無垢な悪の様で怖かったです。
最終的には牛のいる厩舎の鍵をぶっ壊して牛が脱走して学校に入ってきたり、交通事故が起こってしまったりとで大ごとになっていてもう肝が冷えまくりでした。
やっとこさ悪事がバレて親御さんと子供と先生たちでの会議が行われるんですが、これまた肝を冷やす展開になっており、なぜか家族総出できたやんちゃ坊主のお母さんは保身に走りまくるし、やんちゃ坊主は泣いて逃げようとするしでタチが悪いですし、活動家ガールは相変わらず自分の言ってることを曲げないし、罪をなすりつけようとするし、と思ったら母親がエグいくらい脅しをかましてきて小便ちびりそうでした。
瀧内さん凄すぎるけど怖すぎました。
ただ脅しパートがコントの域に入ってしまってちょっと笑ってしまいました。
会議シーンの閉塞感ったらありまくりなんですが、そこから解放された後の活動家ガールのなんの反省の無さも嫌でしたが、主人公がキョトンとしながら終わっていったは面白かったです。
子役の子達が本当に素晴らしくて、ありのままでありながらもフィクションとノンフィクションの境目をいく絶妙な感じだったのも最高でした。
ぜひ今後の作品でも追いかけていきたい存在です。
トータル苦手寄りではあるんですが、ふつうがどれだけ大変なのかとか親御さんの気苦労とか、ある程度歳を重ねたからこそ分かるものもあるなと思いました。
鑑賞日 10/9
鑑賞時間 17:15〜18:55
ブレミンガーさん、お邪魔します。・_・
>瀧内さん凄すぎるけど怖すぎました。
大人でも充分コワかった瀧内さんですが、主役の嶋田鉄太クンも
" チビりそうになった "
と、パンフレットのインタビュー記事に書いてありました。・▽・
妖艶な女性から元レディスですか?な役まで、演技の振り幅の広
い女優さんです。
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。