「悔しいが本国にはかなわない」IVE THE 1ST WORLD TOUR in CINEMA パンダさんの映画レビュー(感想・評価)
悔しいが本国にはかなわない
日本はK-POP最大の消費国。東京で売るために周辺県の農家が作物を作るように、日本で売るために韓国はアイドルを生産する。「日本オリジナル楽曲」はゴマンとあれど、中国やタイでそれはない。だからKPOPアイドルは日本語を覚え、日本向けのマーケティングに勤しむ。
しかし、どこかで無理があるのだろう。音楽とは本来、目の前にいる人に届けるもの。アイドルたちは世界を周るからこそ本国ライブで最大限リラックスし、その喜びの姿は、世界で最もKPOPを楽しめる日本人でさえ羨むものだ。
私は15年近くKPOPを見てきて、IVEは最高傑作だと感じる。可愛いも格好良いもこなせて、歌も踊りも優れ、6人全員が持ち味を発揮している。パフォーマンスを引っ張るのはアン・ユジン。彼女ほどステージを支配するカリスマはいない。しかし佇まいは自然で、親しみやすいのが魅力だ。
私はIVEの単独公演に計8回行っているが、本作も十分に楽しめた。ソロやユニットで披露されるカバー曲が外されたダイジェスト版とはいえ、大型公演らしい演出と、渾身のカメラワークで存分に楽しませてくれる。ファンなら必見だと思う。
コメントする
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。