「期待度△鑑賞後の満足度△ 上映期間が短かったのも分かる。ただ、原作の欠点を何とか補い上手く映像化しようという意気だけは買いましょう。だから少し点数を甘くしてます。(2つ星でいいくらいだけど))」火喰鳥を、喰う モーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
期待度△鑑賞後の満足度△ 上映期間が短かったのも分かる。ただ、原作の欠点を何とか補い上手く映像化しようという意気だけは買いましょう。だから少し点数を甘くしてます。(2つ星でいいくらいだけど))
《原作既読》
①原作を先に読んだら、「映像化は無理だろう」「したとしても最近の日本映画の例に漏れず愚作・駄作になるのがオチだろ」と期待値ダダ下がり。でも先に予約してたのて勿体無いから鑑賞。
②脚色した人も分かっていたのか原作の欠点というか弱点を上手く他の要素と合わせることで、貞一の生き延びたいという思念(執着心)を何とか強調しようと工夫している。何せここが本作(原作)のプロットの肝であり、ここを印象つけることで後に起こる怪異に説得力が増す。
しかしながら原作よりましとはいえやはり十分な成果をあげていない。
こちとらは原作を先に読んだので話の流れは分かっていたが、原作を読んでない人はワケわかんなかったのではないだろうか。
③いったい原作は、プロットの着想はなかなか面白いが、何せストーテリングについては及第点を上げてもよいとはいえ、筆力はまだまだである。横溝正史ミステリー&ホラー大賞を獲ったそうだが筆力はまだまだ横溝正史には及ばない。
伏線回収が上手いものもあるが、単に不気味さや怖さを付け足すだけで伏線回収や謎解きがされずほっときぱなしのものも多い。
本作にもいえることだが、あちこちに不可思議な現象や謎めいた描写を振り撒いてもそれが映画の不気味さや怖さには繋がるとは限らない。
⑥原作や映画の出来には全く関係ない(?)が、最大の謎はなぜ『火喰鳥』?必然性がない。
⑦水上恒司は男前だし(鼻曲がってるけど)熱演だけれども、本作が初主演作とのこと。もっと作品を選びましょう。
森田望智は無駄使い。
他の出演陣はどうってことないが、北斗役はもっと他の役者はいなかったのか。単に顔が気に入らないだけかも知れないが胡散臭さしかない。チベット教の坊さんみたいな格好で出てきた時はドン引き。もう少し胡散臭さと誠実さとを同時に醸し出させるような役者・演技でなけれは本作のトリックというかプロットが活きてこない。
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