「今を侵食するif」火喰鳥を、喰う カミムラさんの映画レビュー(感想・評価)
今を侵食するif
もしもあの人が生きていたら
ifの世界線に侵食され壊れていく、パラレルワールド系のホラーだと思うんだけど
かなり残念だったな。
ホラーとしても、サスペンスとしても。
序盤は良かったよ。日記を巡る怪異が不気味だし予想しづらくて。でも宮館涼太演じる能力者が登場してからは一気に胡散臭くなり、胡散臭さを残したまま挽回することもなく、ラストも他人の夢落ち?何それ?って感じの不完全燃焼。
キャストについてだが
全体的に人物像とかキャラクターが薄い様に思う。ベテラン製の演技は良かったが若手は微妙だったな。
主演の水上は幅の広い演技が魅力なんだけど、この作品の演技は何かいまいち。上手く言えないけど何か違和感。でも他の人よりはマシ。
妻役の山下だけど、この人も演技がいまいち。何か不自然だったんだよね。台詞を読んでますって感じがして。それと何らかの能力があるならその片鱗を少し出しても良かったんじゃないかと思う。例えば日記を初めて見たり触ったりした時に何らかのアクションが欲しかったな。黒いモヤが見えるとか、日記の記憶が一瞬見えるとか。
北斗と再会した時に能力云々言われても、せめて伏線くれよって感じ。その後も能力が活きるシーンもないし、そもそも能力者の設定必要だったか?
妻の弟役はあの特殊メイクがガッカリだったな。それ以外はキャラと影が薄過ぎてあまり記憶に残ってない。
そして大戦犯、宮舘演じる北斗。
まず演技が臭すぎる。大根過ぎて胡散臭さが際立ちかなり浮いた存在感。そして能力も不明なことが多いし、事象の説明をするシーンもダラダラ長いくせに芯を食わないから結局よくわからん。
あと変に科学を混ぜんなよ。逆に頭悪そうに見える。
そして物語内の諸悪の根源もこいつだけど、動機もガッカリだし、やることが回りくどすぎる。結末もモヤモヤ。
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