「一見いけ好かない物語のキーマン」火喰鳥を、喰う Kさんの映画レビュー(感想・評価)
一見いけ好かない物語のキーマン
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 ホラーサスペンスと銘打ってますが、得体のしれない人物が大きな音と共に突然現れる、みたいなことはほとんどないです。時代背景が前後するのでわかりづらさはあるかと思います。
今を生きている現実ともう一つの現実が交錯して浸食されていく物語。
キーマンである北斗総一郎は”いけ好かない””鼻持ちならない”人物なので、登場の時点で拒絶感を示してしまうと恐らくその先の話が入ってこなくなると思います。
手を組み替えたり足を組んだりして、雄司への拒絶感や防御反応を示す仕草が“なんだこいつ”と思わせる不快感を絶妙に与えます。
クセつよ北斗総一郎を演じた宮舘さん。品のいい身なりをしていた北斗がすす汚れ、ひた隠しにしていた感情を 雄司への敵意と共にだんだんとむき出しにして爆発させるところは圧倒されました。
「誰かが大切にしていた人形」という言葉と共に夕里子に送る視線
「もう一つの事実」という言葉と共に墓石の鏡面に北斗が映し出される演出が特に好きです。
原作を読んでから観賞しましたが、読んでいるが故に補える映画への理解と、結末の余白部分は原作とは違うので想像していた結末とは違いました。
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