「執着が世界線を喰らう」火喰鳥を、喰う ぉゅさんの映画レビュー(感想・評価)
執着が世界線を喰らう
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 人間が持つ欲望、羨望、嫉妬などの心が「何といったらよいかわからない」もののエネルギーを貯える。
自分が今この瞬間に生きているのは、そもそもこの世に生まれたのは、生まれたいという欲望を持ちながら挑んだ椅子取りゲームの敗者らが下敷きになっている世界なのかもしれない。
ほんのすこしでも背中を押せば、その者たちの生きる世界線の引き金を引ける瞬間はあまたにあるのかもしれない。
水上恒司さんが好きで突発的に見よう!と思い劇場を訪れましたが堪能できました。思ったよりホラーではなく、ミステリーでもなく、哲学に近いものを感じました。久喜雄司の生きた世界は、平行線という名のブラックホールに閉じ込められてしまったという解釈で良いのかな?
最後にすれ違った2人の流した涙は、もう「この」世界には必要ないものなんだろうなあと。
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