「誰が火喰鳥を喰ってしまったのか?考察が止まらない」火喰鳥を、喰う RIOさんの映画レビュー(感想・評価)
誰が火喰鳥を喰ってしまったのか?考察が止まらない
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 この映画、人によって感想が全く違う気がする。なんとなくストーリーを追うだけの人には分からないか物足りないのかもしれない。けれども所々違和感を感じるセリフや演技を感じることがあり、そこを深掘りして考察し始めると面白さが増してくる。原作も読んだが、確かに映画にまとめるために短くまとめたところもあるが、映画のみの新しいシーンやセリフもあり、そこで生まれる映画ならではの仕掛けの面白さも感じた。原作では北斗の執着の強さを怖いと感じたが、映画では貞市から雄司に流れる血の強さも感じられた。一体誰が火喰鳥を喰ってしまったのか?原作ではそこまで感じなかったキャラクターの、狂気的な執着を感じるところもあった。そしてラストに新しいシーンを加えたところで、これはもうひとつの世界のループが始まったのかと、新しい解釈が生まれた気がする。それに伴いミステリアスな空気感を持つ百合子について、また新しい考察も出てきたように思う。まだ気付いていない場面もあるかもしれない。どこまで深掘りするのが正解なのか、こちらが考えすぎているのか、考察が止まらない。とにかく初めて観るタイプの映画。
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