「信州のロケーションが満点」火喰鳥を、喰う ミロリナさんの映画レビュー(感想・評価)
信州のロケーションが満点
さすがKADOKAWA。映画と原作、どちらも味わうのをお勧めしたい。脳内補完できて一層楽しめるから。読了者としては原作のエンディングに鳥肌がたち震えたのでホラー文庫はああでなくちゃ…と思っていたが、映画を見て信州長野の風景や家屋そのものが原作の"匂い"世界観そのもので惹きこまれた。ロケーションが満点。主演の水上さん演じる雄司の熱量と芝居力が素晴らしくずっと柱だったし、山下さんの夕里子の儚さと前半と最後の違いも良かった。そして宮舘さんの北斗が胡散臭さと哀しき強さを放っていて印象深い。原作くらい雄司と夕里子と共に謎を追う北斗のエピソードが映画に入っていたらもう少し専門家の深みを見られたかもしれない。彼は勝ったのか負けたのか…考察しながらまた観たい。映画のエンディングはこの形で秀逸。どす黒い気にならないし、全年齢で見た様々な世代が解釈できる余韻が良い。
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