「執着心が強いものが勝つのか」火喰鳥を、喰う シバースDT11さんの映画レビュー(感想・評価)
執着心が強いものが勝つのか
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 原作未読です。
具体的な怪異が襲ってくる訳では無いが世界の見え方が変わって行く、じわりじわりと心のひだに恐怖を塗り込むような映画です。
主役の水上恒司は持ち前の骨太の演技力を柔らかく表現されて、不条理な出来事に巻き込まれて行く様は見ものでした。妻 夕里子役の山下美月は、とある秘密を抱えた新妻を繊細に表現されていて、自分はこの二人の演技を見に行ったようなものです。
しかし、実際に映画を見て嬉しい誤算というか儲かったような気分にさせてくれたのは宮舘涼太です。
胡散臭いというか超常現象に詳しいある意味ストーカー気質のある変人を演じられてドハマりの役どころでした。表情がとても良くビジュ第一のアイドルのはずがとてつもなくイヤらしく共感の欠片もないような表情をする場面があり、あれこの人ってアイドルだよなぁと驚いてしまいました。
ラストでは全ての仕掛け人であった宮舘涼太演ずる北斗総一郎の望む世界線となり、北斗と見えない世界を感じることができる夕里子と執念の末、結婚することになったが1ミリも幸せそうに見えない二人が印象的でした。
とにかく主役の二人を見に行ったら、宮舘涼太という俳優に心を持っていかれた映画でした。しかし、今回の宮舘涼太はストレートというよりドきつい変化球を見せられたようで、これからどんな役どころ演技を見せてくれるのか、楽しみと期待しかないです。
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