劇場公開日 2025年10月3日

「怪奇!巨大怪鳥とキモ元カレ!!」火喰鳥を、喰う 野菜のおじさんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 怪奇!巨大怪鳥とキモ元カレ!!

2025年10月4日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

ドキドキ

あと歴史改変日本兵!カブトムシ!!

[真面目な話]
設定というより感覚的なものだけど、カネコアツシ先生の漫画「SOIL」や「wet moon」に近いノリを感じた。現実とその"外"とのせめぎ合い、はっちゃけているようで明確に存在する"ルール"。
前情報なしで観たから正直面食らったことは否定できない。
終盤のノリは理屈ではなく、誰が1番強く『俺こそがリアルだ!』と叫べるかの勝負であり
主人公はその点において北斗先生のインパクトとアクの強さに負けたのだ。ラストのその後でワンチャンを狙うのも無理だと思う。
しかし個人的にはこの、完全敗北した結果での平穏というオチは結構好きだったりする。

[さらに真面目な話]
つまるところあの北斗先生(なんとなくそう呼びたい)のキャラクターからどれだけ世界観にピントを合わせられるかの問題だと思う。
オーバーな演技で白ける人も多いだろうが、あれ自体が「現実ではない世界」とのつなぎの様な役割だったとも思えるのでそこは良かった。

自分はあまりホラー作品に慣れていないので
序盤の正直単純と言っていいジャンプスケアでもそこそこの勢いで席から跳ね上がってしまったが
後半に向かうにつれてそういう描写が少なくなっていったのは少し寂しかった。
というか終盤はインパクトのある絵面が少なくて盛り上がりに欠ける。

出来れば序盤から、現実(真実)とその外側のもの(虚)の間に色彩などの視覚的に判別できるような見せ方があれば
派手なジャンプスケアが無くとも終盤の展開に明確な危機感とインパクトが生まれたんじゃないかと。
とはいえ中々ないタイプのシナリオだと思うのでここらは制作側も精一杯のものだったと思う。

野菜のおじさん
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