「【”異常なる生への執着、思念、籠りが惹き起こした禍々しき事。”今作は、戦地ニューギニアで亡くなった男の日記が惹き起こす怪異、超常現象を描いた、突っ込み処満載の作品なのである。】」火喰鳥を、喰う NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”異常なる生への執着、思念、籠りが惹き起こした禍々しき事。”今作は、戦地ニューギニアで亡くなった男の日記が惹き起こす怪異、超常現象を描いた、突っ込み処満載の作品なのである。】
■長野県松本の郊外の田舎に住む雄司(水上恒司)一家の元に、第二次世界大戦中、ニューギニアの密林で亡くなった祖父の兄、貞市の日記が返還された。
 その後、一家の代々の墓石から貞市の名が削り取られ、祖父が軽トラと共に忽然と姿を消すなど、異常が起き始める。
 雄司の妻、夕里子(山下美月)は、且つての知り合いで超常現象専門家と名乗る自分に執着を持つ北斗(宮館涼太)に仕方なく、連絡を取るのであった。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・序盤から、雰囲気バッチリの不穏感満載で物語は進む。そして、登場した北斗が、怪しげで非常に気味が悪い。
 執着を持っている夕里子には、雄司の前でも”相変わらず、美しい。”と言い、下の名で呼び捨てにするのである。
・物語が進む中で、貞市が且つてニューギニアの密林で亡くなったはずだったのが、徐々に”火喰鳥を喰って、戦地から生きて戻った”と人々が言い始める辺りから、物語の構成が分かって来るのである。
■それは、貞市と北斗の異常なる夫々の執着により、雄司たち家族の過去、現在の歴史が変わっていくという事なのである。
 雄司たちの家には、”知らない人”を訪ねるノイズの入った電話が頻繁に掛かり、北斗も異常な儀式を始めて行くのである。
 そして、気が付くと、雄司は大学の教師から天文台の職員になっており、夕里子も母もいないし、彼はその記憶も失っているのである。
 つまりは、貞市と北斗の異常なる執着、思念、籠りにより住む世界が変わってしまったのである。
 駅のロータリーで雄司と夕里子が擦れ違っても、お互いに気付かないシーンはそれを象徴しているのである。
<今作は、戦地ニューギニアで亡くなった男の日記が惹き起こす怪異、超常現象を描いた作品であり、貞市と北斗の異常なる執着、思念、籠りが惹き起こした禍々しき事を描いた作品でもあるのである。>
NOBUさん上手く頭変換してるなぁ〜w
いつもに比べるとレビューも少しフラット過ぎるなぁ〜wなんて思いながら拝読m(__)m
実際の所、、
面白かったですか〜??ww
共感ありがとうございます!
非常に難解な作品でしたが、唯一救われたのが「六人の嘘つきな大学生」で女子大生をしていた山下美月が、今度はちゃんと若妻を演じきっていて、こういう演技幅の広い女優が活躍しているのが嬉しくなりました。佐伯日菜子もアラフィフなのに若々しく演技をしていて、日本の役者の底力に脱毛、もとい、脱帽しました。
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