逆火

劇場公開日:2025年7月11日

解説・あらすじ

「マッチング」「ミッドナイトスワン」の内田英治が原案・監督を務め、撮影中の新作映画をめぐる“真実”に翻弄され日常が崩壊していく助監督の姿を描いたヒューマンサスペンス。

家族のことを顧みず、いつか映画監督になることを夢見ながら助監督として撮影現場で働く野島。次の仕事は、貧しい家庭で育ちヤングケアラーとなりながらも成功したARISAの自伝小説の映画化だった。しかしARISAの周辺で話を聞くうちに、小説に書かれた美談とは程遠い、ある疑惑が浮かび上がる。真実を追求しようとする野島だったが、名声を気にする監督や大ごとにしたくないプロデューサーら、それぞれの思惑で撮影続行を望む人々が圧力をかけてくる。やがて疑惑の火は野島の家族まで巻き込み、彼の日常は崩れはじめる。

「ヤクザと家族 The Family」の北村有起哉が助監督・野島役で主演を務め、疑惑のヒロイン・ARISAを「MONDAYS このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない」の円井わん、理想論を振りかざす映画監督をお笑いコンビ「かもめんたる」の岩崎う大、プロデューサーを片岡礼子が演じる。「サイレントラブ」のまなべゆきこが脚本を担当。

2025年製作/108分/PG12/日本
配給:KADOKAWA
劇場公開日:2025年7月11日

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(C)2025「逆火」製作委員会

映画レビュー

3.5 北村有起哉がもたらす葛藤のリアリティに引き込まれる

2025年7月31日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

映画の中で「映画作り」の過程を描くというメタ的な構造を持ちながら、悪夢とも呼ぶべき製作の泥沼に陥っていくチームの姿を描く。火種となるのは、映画の原作を著した若き女性の半生だ。その内容の信憑性に疑問を抱いた北村有起哉演じる助監督がジレンマに立たされつつも自分の目で真偽を見極めようとする。彼は作品をめぐる虚実に翻弄され、映画人としての善悪にも翻弄される、いわばあらゆる境界線に立つ人だ。真面目で、仕事ができ、正義感が強い。映画に対する思いも人一倍。しかし彼が夢を追い続けることで家庭は崩壊寸前。その上、仮に彼が製作中止を主張したなら、製作費をドブに捨てるだけでなく、全スタッフの雇用を奪うことになる。この運命の分かれ道で彼が何を考え、何を思うのかをじっくりと炙り出した筆致が魅せるし、何よりも主演が北村だからこそのリアリティに見入ってしまう。硬派でストイックな触感と共に、ヒリヒリした余韻が残る作品だ。

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牛津厚信

4.0 最後驚き

2025年9月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

「コレは単なる原作なので~」で逃げても良いのではと思いながら観ていましたがどんどん状況が悪化していく展開に苦しかったですが観て良かったです。

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ランキル

3.0 もう取り戻せない

2025年9月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
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ひでちゃぴん

4.0 娘の裏アカを見ていた母親は、旦那の裏アカも見てたんかな。

2025年9月7日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

あるいは娘も父親の裏アカみてたんかな、みたいな想像を走らせています。なんか家庭の空々しさ、崩壊の避けきれなさの強さwがゴツい。
前日アオショーという映画で留年学生に一学期分単位くれる校長がいましたが、この娘が父親のリサーチの仕事について回っていたら良かったかなと。家庭学校仕事の三権分立?がもう限界なのかな〜とか。飲み過ぎですね寝ます。

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満天