逆火

劇場公開日:

逆火

解説・あらすじ

「マッチング」「ミッドナイトスワン」の内田英治が原案・監督を務め、撮影中の新作映画をめぐる“真実”に翻弄され日常が崩壊していく助監督の姿を描いたヒューマンサスペンス。

家族のことを顧みず、いつか映画監督になることを夢見ながら助監督として撮影現場で働く野島。次の仕事は、貧しい家庭で育ちヤングケアラーとなりながらも成功したARISAの自伝小説の映画化だった。しかしARISAの周辺で話を聞くうちに、小説に書かれた美談とは程遠い、ある疑惑が浮かび上がる。真実を追求しようとする野島だったが、名声を気にする監督や大ごとにしたくないプロデューサーら、それぞれの思惑で撮影続行を望む人々が圧力をかけてくる。やがて疑惑の火は野島の家族まで巻き込み、彼の日常は崩れはじめる。

「ヤクザと家族 The Family」の北村有起哉が助監督・野島役で主演を務め、疑惑のヒロイン・ARISAを「MONDAYS このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない」の円井わん、理想論を振りかざす映画監督をお笑いコンビ「かもめんたる」の岩崎う大、プロデューサーを片岡礼子が演じる。「サイレントラブ」のまなべゆきこが脚本を担当。

2025年製作/108分/PG12/日本
配給:KADOKAWA
劇場公開日:2025年7月11日

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(C)2025「逆火」製作委員会

映画レビュー

4.0まさに逆火

2025年6月22日
iPhoneアプリから投稿

題名が秀逸である。

彼が追いかけた彼女の真実と呼応するように進むもう一人の彼女の混沌。
どちらも彼が知らなかった、皮を剥けば剥くほど出てくる、本当の彼女たちは、彼を大いに混乱させる。
また同時に、彼のその正しさは誰も傷つけてないか?という疑問も観客に常に投げかけてもくる。

他人から見た自分が人によって違うように、自分が思う真実の自分も違う。
隠された彼女の真実は、意外と映画制作を通して観客に伝えたかったこととそう変わらないという皮肉。
そして生き抜くための彼女の真実の方が、彼女の理想のそれより余程リアルというのもまた。。

彼が犠牲にしてきた私生活とその代償に得たものは、何だったのか。

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icco

3.0苦悩の先には…

Kさん
2025年6月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

《完成披露試写会にて鑑賞》

北村さんが正義と葛藤する助監督野島役を
見事に演じられていました。
こちらも映画制作現場に参加しているような
感覚になり、もし自分だったらどのような選択をするだろうと自問自答しました。

大人が全てを都合よく美談にし、ビジネスの為に真実を伏せてしまう描写はかなりリアリティ。

また、ARISAと娘の対比された描き方が
とても良かったです。

有紗が作文コンクールで優勝した時の
記念撮影で目が泳いでいたことから
彼女の様々な心情が読み取れました。

登場人物たちの服装と髪型の変化にも注目。
色彩から伝わってくるものが多々ありました。
本日はありがとうございました。

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K