「Life Love」THE MONKEY ザ・モンキー ブレミンガーさんの映画レビュー(感想・評価)
Life Love
人を殺しまくる猿人形とかいう、設定からもうワクワクしていたんですが、本編はその期待を遥かに凌駕するクレイジーっぷりで、宣伝文に偽り無しのキルパレードが行われていて、童心に戻ったかのような感じでキャッキャウフフとはしゃいでしまいました。
冒頭から猿の人形が質屋かおもちゃ屋かに持ち込まれて、なんかヤベェから引き取ってくれ!と懇願する男と対応できまへんねんと返品する店主のやり取りが流れる中、猿人形が太鼓を叩き始め、叩き終わったのがきっかけなのか、丁寧に丁寧にネズミが紐かなんかをバリバリ齧って、それきっかけで色んな部品が外れてからの矢が発射されて店主の腹部にストレートヒットし、それだけでも十分なのに、矢を引っこ抜いて腸がドロロロロと出て絶命とかいう景気が良すぎるものをいきなり炸裂させてくれるので大興奮しました。
そこから視点が子供に映り、先ほどの慌ててた男が子供の父親である事が分かり、その子供たちの手に猿人形が渡って、太鼓を叩き出してからまた死人が出てくるという理不尽な面白さが襲ってきます。
シェフの包丁さばきが鋭すぎてパフォーマンスの一環で首がスパッと切れてしまったり、確率の低い病気が突如身を襲い子供たちの母親が死んでしまったりと、笑っていいのか分からない絶妙なラインを突いてくるのも良かったです。
弟が兄を殺そうと猿のネジを回したのに、母親が犠牲になり、なんとなく猿のシステムが分かるってのも面白かったです。
そこから叔父叔母夫婦に引き取られたかと思ったら、またネジを回してしまい、叔父が馬に踏まれまくってミンチ状になって遺体で発見されるというもうこれはギャグだろって死因があってからようやく封印という事で一件落着かと思ったらまぁそんな事はなく。
月日が流れてから殺しがフルスロットルになっていきます。
すっかり大人になった弟が、叔母が突然死んだ事が知らされ、しかも死因が階段を踏み外してルアー等々が顔面に刺さり、コンロに顔を近づけて見事に火がつき、しかもアルコールがあったので浴びてみたら大炎上し、勢いそのまま外に出て玄関のポストか看板かの鋭い方に顔を突っ込んで死亡とかいうピタゴラスイッチすぎて爆笑せざるを得ませんでした。
しかもその後ほぼ毎日のように死人が出て、それもまた多種多様で面白いです。
なんか胡散臭い不動産っぽい人が弟と会話してて、明らかに立て付けが怪しいドアを開けた瞬間に何故か備え付けられた銃が作動し、不動産を木っ端微塵にさせるとかいう訳の分からなさが芸術点高かったです。
そこから連絡を取ってなかった兄と連絡が取れてから、兄がめちゃくちゃネジを回していた事が分かり、兄と協力していた警察もどきと一緒に兄宅へ向かう中で、またネジを回したと思ったら、いい具合に膨れ上がってた蜂の巣から蜂が大量に一直線に警官もどきの口の中に全部入っていって体の中を侵食していくとかいう誰もそんな死因は思いつかんわってレベルで大爆笑しました。
そこから兄と協力する流れになると思ったら、兄が仕掛けたトラップが怒涛の勢いで襲いかかってきて兄が即死。
そんでもって猿人形が大量に太鼓を叩いたかと思ったら街中に隕石が降りかかるわ、色んな人が燃えてるわの大惨事になって、そこから兄と息子で踊りに行くかっていって街に繰り出して終わるのも雑ですがらしさ全開で好きでした。
オチでバスに乗ってたパリピたちが反対から来たトラックに全部削り殺されるところもポイント高いです。
猿人形がどうして復活できたのかとか、猿の腕をぶっ壊せばなんとかなったんじゃない?とか思うところは無いわけでは無いですが、そんなことをねじ伏せるくらいのキル数があるので最高ですね。
エンドロール後も見逃せないので是非是非。
やっぱキル数で魅せてくれる作品は最高ですね。
こういう作品に会えて感謝ですウッキー。
鑑賞日 9/20
鑑賞時間 16:00〜17:45
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