THE MONKEY ザ・モンキー

劇場公開日:2025年9月19日

THE MONKEY ザ・モンキー

解説・あらすじ

スティーブン・キングの短編ホラー小説「猿とシンバル」を、「ロングレッグス」のオズグッド・パーキンス監督が映画化。死を招く猿のおもちゃに狙われた家族の凄惨な運命を、コミカルかつポップに描き出す。

双子の少年ハルとビルは亡き父の持ち物から、ぜんまい式のドラムを叩く猿のおもちゃを見つける。その頃から双子の周囲では不慮の事故死が相次ぎ、最初はシッターのアニーが、次いで母が亡くなってしまう。いずれも死の直前に、猿のおもちゃがドラムを叩いていたことから、猿が2人の死に関係しているのではないかと考えたハルは、猿を切り刻んで捨てるが、いつの間にか元通りの姿で戻ってくる。その後、双子を引き取った伯父も狩りの事故で異様な死を遂げ、双子は猿を枯れ井戸へと葬った。それから25年後。一度は結婚し息子をもうけたハルだったが、また猿が戻った時のことを考え、家族と距離を置き、ビルとも疎遠になっていた。しかし今度は伯母が事故死し、ハルは猿が戻ってきたことを確信する。

「ダイバージェント」シリーズのテオ・ジェームズが成長した双子を1人2役で演じ、タチアナ・マズラニー、イライジャ・ウッドが共演。「M3GAN ミーガン」「ソウ」シリーズのジェームズ・ワンが製作に名を連ねた。

2025年製作/98分/R15+/アメリカ
原題または英題:The Monkey
配給:KADOKAWA
劇場公開日:2025年9月19日

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映画レビュー

1.0 お猿のバナナを食べたら

2025年9月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

オズグッド・パーキンス監督。

前作「ロング・レッグス」がとっても上手い映画だった。今回は原作スティーブン・キング、製作ジェームズ・ワン、という布陣。

予告と特報は、「死に過ぎちゃって『笑える』ホラー」ということなのだが、キングとワンにその要素はあまり感じられないが、「ロング・レックス」をこき下ろした面々がこぞって、「今年一番笑えた」「こっちのほうがセンスある!」とまあ、手のひら返しで大激賞。

いいのか?たかがホラーだぜ、お祭り気分じゃなくて、ちゃんと期待していいのか。

「THE MONKEY ザ・モンキー」





少年期から大人へ物語が進行する、「IT」、「ドリームキャッチャー」(これは大好き)などのキングのお決まりのフォーマット。少年期のトラウマが大人になっても克服できず、どう対処するか。というもの。

パーキンス監督自身が話すように、彼の両親は紙面を飾るような死因で亡くなっている。本作を監督するにあたり、

「両親の、こんな非常識な死は誰にでも起こる。その考えにアプローチする最良の方法は、笑顔で取り組むことかもしれない」

とコメント。(映画では「踊る」と表現してたね)

前作でニコラス・ケイジも母の苦しむ死に際の姿を役作りにした、ということが思い出された。彼らのその生き方、そして「ホラー」という低俗な映画に捧げる姿勢に感服する。

ところが、残念なことに「お笑いシーン」が笑えるものになっていない。

本作のテーマがパーキンス監督自身が気負ってしまいそうなものだから、逆に力を抜きすぎた感もあるが。

「オーメン」、「ファイナルデスティネーション」シリーズに代表される「ピタゴラスイッチ」な葬り方は細かい描写があってこそ、笑える。「過程」があるから笑える。「あり得ない」で片づけるのは一緒だが、あれが転がって、ああなって、と製作陣は真剣に考えているのが分かるから、ドキドキし、笑えるのだ。「ファイナル」シリーズなんて、こっちが、と思ったら、あっちが昇天した、という外しもあるし。

双子の少年期からの仲たがいとか息子との関係とか、キングにはあるあるだが、全然要らない設定。前半はまだこの双子の関係が面白かったのだが、後半こっちに引っ張られ、お笑い要素をさらに引っ込めてしまう。

ちぎれた足を明らかにスタッフが投げている、という舞台裏が見えるのは面白かったりしたが。蜂のシーンとか、うまくやれるのって、サム・ライミぐらいじゃないか。また街の遠くで煙が立ち上がっているのも、急に世界を終わりっぽい感じ(この辺もキングっぽい)もいいんだけど、うまくエスカレートしていない。

ただし、一番マジで声に出して笑ったシーンがある。いじめっこの女子たちが大量のバナナを運んでくるところ。

バナナをsuckしたら、いつでも、どこにでも、どんな形でも「死」が見守っていることに気づく。

追記

主役ももう少しかな。ニコラスがもうちょい若かったらなあ。

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しんざん

4.0 いつ死ぬかわからない現実を戯画化

2025年10月31日
PCから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
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村山章

4.0 因果のない報応

2025年10月27日
Androidアプリから投稿

上手いこと作ってあるわ…

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かし

未評価 僕も太鼓を叩きたい

2025年10月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 猿のねじまき人形が太鼓を叩き始めると人が死ぬ、しかもエグい死に方をする、それをエグく撮る、しかも笑えるほどエグく。でも、その猿の持つ因縁を描かず、かと言って殺しの残酷さをそれ以上深める事もなくという中途半端さに僕の中の残虐性が宙ぶらりんになって、何だか太鼓を叩きたくなってしまった。

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La Strada