劇場公開日 2025年6月20日

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ルノワールのレビュー・感想・評価

全209件中、141~160件目を表示

3.0どこか曖昧な掴みどころのなさが残る

2025年6月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

末期がんの父親と病気につけ込む怪しげな商法に引っかかってしまう母親。そんな家庭の子、フキは両親から目を離されがち。それぞれが抱える不安定さを、画面の中の登場人物同士は見えていない。何かが起こりそうで起こらないハラハラ感を観客は味わうが、伝えたいことはなんだったのかと問われると困る。わからない。
そういう曖昧さが好きな人には合う映画なんだろうなと思う。

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may 618

5.0あの時代の空気 The Air of That Era

2025年6月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

映画の背景に妙な既視感があった。
観賞後、パンフレットを確認したら
主人公の女の子、設定上は同い年。
1980年に11歳。

2025年には56歳。

映画で描かれた、
あの時代は限りなくリアルだった。

人と人の間には、
距離の長さと
時間の長さがあり、
一人になる時間があった。

遠く離れて繋がる術は
固定電話だけだったので、
離れる時間は
文字通り離れていた。

その間に、
誰かと会い、経験を積んでいく。
その間にあったことは、
本人が言わない限り誰も知らない。

自分にとっても昔にあたる映像を観て、
確かにそうだったなあと思ったのだ。

本人しか知らないこがあるのは
実はとても大切なのかもしれない。

それゆえに、その時間経過で、
主人公の女の子の変化して行く様が
自然に映った。
もちろん彼女の周りの親たちなどの
大人の変化も。

逆に今の時代は良くも悪くも
こんなふうにゆっくり変化することを
許容しないし、
それが出来ないなと思ってしまった。

だから監督は、この時代を選んだろうか?

距離を超えて瞬時に繋がれる
今のこの時代、本当に幸せなのか
改めて考えてしまった。

There was a strange sense of déjà vu in the film’s backdrop.
After the screening, I looked at the pamphlet and found that the girl in the story was, by setting, the same age as me—
11 years old in 1980.

She would be 56 in 2025.

The era depicted in the film felt uncannily real.

Back then, between people,
there was both physical distance
and the passage of time.
There was time to be alone.

The only way to stay in touch over long distances
was by landline,
so being apart
truly meant being apart.

During that time apart,
you would meet others, gain experiences.
And what happened in that time—
no one would ever know unless you chose to tell.

Watching images of what is now my own past,
I realized—yes, that’s exactly how it was.

Having things known only to yourself
might actually be something very important.

That’s why the girl's gradual changes over time
felt so natural.
So did the changes in the adults around her—
like her parents.

In contrast, today’s world, for better or worse,
doesn’t seem to allow for that kind of slow transformation.
Or maybe we’re no longer capable of it.

Perhaps that’s why the director chose this era.

In today’s world, where we can connect instantly across any distance—
are we truly happier?
The film made me stop and think again.

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新米エヴァンゲリスト

3.5日常的なテーマと大胆な筆致

2025年6月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

ドキドキ

夢に見た情景を作文にしクラスで発表する。
達者なモチーフと表現力は教師も激賞するほどだが、
鑑賞者には現実なのか夢想なのかもわからない。

冒頭のシークエンスで数回繰り返され、
以降は、はてこれは本当に起きたことだろうかと
観ている側は疑心暗鬼に陥る。

突然喀血した父は末期癌と診断され
余命いくばくもない。

母親は怪しげな療法に頼り、
奇跡的な回復を願いつつも
諦念にも似た思いが一方に有る。

父親に懐く娘は、
母親の態度が受け入れられない。

少女のひと夏の成長譚。

綺麗なものには触れたくなるし、
好奇心は旺盛で、
初めて訪れた場所でも
あら捜しをするのを欠かさない。

見つけたものと起こした行動が、
結果後々の禍の種になっても、
彼女は後悔しているのかいないのか。

表情からは何ら読み取ることはできない。

無邪気さは併存する。

オカルトや超常現象に興味を持ち、
キャンプファイヤーでは『YMO』の〔ライディーン(1980年)〕で踊りまくる。

ああ、自分たちの頃にも
こうしたことはあったなと、懐かしさはある反面、
囲む社会には不穏さも。

世間知らずと無謀さが窮地を招くことはある。

それでも最悪の事態にならぬのは、
脚本/監督の『早川千絵』の主人公に対しての優しい眼差し。

それぞれのエピソードは
自身の体験を膨らませたものだからだろう。

本作のタイトルは、
最初は父親の病室に、
やがては
少女の部屋に飾られた『ルノワール』による
〔イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢(可愛いイレーヌ)〕の複製画から。

描かれた八歳の少女の肖像画は、
今では世界中で愛される一枚と言われている。

が、依頼した両親は、
この画を気に入らなかったと聞く。

それは今までの画家の描き方と
相当に異なっていたから。

{印象派}の特徴は(AIの纏めによると)、
光と色彩、そして一瞬の印象を捉えることを重視した画風。
風景や日常生活を明るい色彩と大胆な筆致で描いた、と
書かれている。

それはこの映画にも当てはまる。

色彩は鮮やかで、エピソードの一つ一つは静かに流れるもののいずれも印象的、
加えて記憶に残る。

各々は独立していても、
総覧した時に一人の少女のキャラクターが立ち上がる。

ただ、幾つもの素行から、
彼女を好きになるかどうかが、
評価の分かれ目なのだが。

『スーラ』の{点描}が
ある程度の距離を置かないと
何が描かれているのかも判然としないのと同様、
本作でも個人に寄り添い過ぎて
もやっとした作品に感じることは否めない。

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ジュン一

1.5ハートの5

2025年6月22日
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単純

難しい

1980年代後半の岐阜県で暮らす独特の感性を持った11歳の女の子の人夏の話。

自宅で倒れて救急半袖される父親から始まって、超能力や催眠術やオカルトに興味があり、先生が心配しちゃう様な作文を書いたり、少し危なげな大人の世界を覗きみようとしたり…。

父親のことも感じている描写は有りはしたたものの、他人事の様などこか冷めた感覚を持っていたり…。

ユニークではあるけれど、様々な出来事を淡々とみせていくつくりで、特にこれと言って見せどころみたいなものもなく、これをみて何をどう思えば良いのか、自分には理解できなかった。

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Bacchus

3.0海外ではウケるのだろうが刺さらない

2025年6月22日
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鑑賞方法:映画館

観終わった後に胸の奥にずっと残るような、静かで切ない余韻をくれる作品、と言えばいいのだろうか。
派手な演出は一切なく、むしろ物語の中に流れる「空気感」が全てを語ってくれるような作品。

それぞれの心の奥にある孤独や、純粋な。感情が、画面を通してじわじわと伝わってくる。
映像もすごく美しい。

が、とにかく構成がぶつ切り過ぎて残念すぎる。
コレでめちゃくちゃ損してると思います。
前述の通り派手な演出はないので、人によっては全くハマらないと思います。

PLAN75の時も思いましたが、海外ではこういう作品がウケるんだろうなぁ。

河合優実とリリーフランキー以外は、うーんというかんじでした。

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さかもと

3.5【今作は、一人の少女が様々な死の匂いに触れ、命の尊さをぼんやりと感じながらも、ルノワールの如く周囲の大人たちの表情を捉えながら、悲しみを静かに乗り越え新しき生を踏み出す姿を描いた作品である。】

2025年6月22日
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悲しい

知的

幸せ

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NOBU

3.0無垢で無邪気な好奇心

2025年6月22日
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鑑賞方法:映画館

単純

驚く

癒される

フキという少女を通して見る大人の世界。
子供特有の"無邪気な好奇心"と"良し悪しを知らない無垢さ"の2つの感情から大人達の持っているネガティブな部分に触れていく中で、危なげもありながらも少しずつ成長する姿は終盤に行くにつれホッとさせられた😳

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シャルコー_Charcot

2.5夏休み前の大荷物小学生の様な雑多さ

2025年6月22日
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場面ごとの繋がりが薄く、ストーリーと呼べる代物がない。数人でのやり取りを順番に見ている感覚。
少女の一夏の体験と成長を描きたいのは分かるが、それにしては内容が乏しく説得力がない。
必要性を感じない人物やシーンが多々ある。

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ななな

3.0誰の為に創った作品なのか。ほとんど心が動じなくて、も一つ疲れるだけに。

2025年6月22日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

単純

幸せ

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The silk sky

4.5少女時代の最後の一瞬を捉えたような傑作

2025年6月22日
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鑑賞方法:映画館

80年代半ば、超能力やおまじないに夢中な小五女子の夏休み。子供のような、大人になりつつあるような、そんな中途半端な時期の日常を色鮮やかに切り撮る。
しかしそこには死と暴力と性の予感がある。死の予感に慣れ、死が生のすぐ横にあることを理解しつつあるいっぽう、性についてはまだ意識していない。
そんな少女の戸惑いと無自覚、危うさと残酷。少女時代の最後の一瞬を捉えたような傑作。
前作の「PLAN75」は社会派の傑作だったが、本作は叙情に振り切っており、こちらもまた素晴らしい作品になっている。
演者は本作でも皆素晴らしいが、父親役のリリー・フランキーと、主役の鈴木唯は出色!唯一無二の存在感だった。
観客を選ぶとは思うが、我々の年代(50代)なら分かるでしょう。必見。

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ぱんちょ

3.5鈴木唯ちゃん‼️

2025年6月22日
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悲しい

楽しい

癒される

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活動写真愛好家

3.5不思議だが引き込まれた

2025年6月22日
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鑑賞方法:映画館

笑える

難しい

カワイイ

1980年代後半の夏、小学5年生の少女フキは、闘病中の父と管理職になったばかりで仕事に追われてた母の3人で郊外の家に暮らしていた。先生を戸惑わせるほどの豊かな感受性を持つ彼女は、得意の想像力を膨らませながら、気ままに過ごしていた。そんなフキにとっての大人の世界は、複雑な感情が絡み合い、どこか滑稽で刺激的だった。しかし、父と母の間に大きな溝が生まれ、フキも・・・そんな話。

想像力豊かなフキという設定で、空想と現実が交錯するから、少しわかりにくかったが、それも狙いなんだろう。
1980年代の後半の年の夏、という設定だから、バブル真っ只中、賃金も年々急増、ジャパンアズナンバーワン、の頃だからパワハラ、セクハラの概念もなかったはずだし、お母さんのあれくらいの指導で上司が何か言うと言うことはなかった様に思うが。
周囲の大人たちに触れて色々と経験していくフキが不思議な子だけどなぜか引き込まれた。
演じた鈴木唯が素晴らしかった。
母役の石田ひかり、父役のリリー・フランキーもまぁ的役、という感じ。
本作でも河合優実を観れたのは良かった。
それと、ルノワールのイレーヌ嬢の絵は美しかった。

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りあの

3.0繋がらない名場面、、、

2025年6月22日
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鑑賞方法:映画館

難しい

鈴木唯さんの演技はとても素晴らしかったと思います、けどこの映画は話がぶつ切りの切りっぱなし、時間の飛び方も読み解きづらいのにも関わらず回収はなし、見たいけど見れないことでの儚さではなく、純粋に見せてほしいと思いました、期待していた河合優実(演技はとても良かったです)の登場シーンも短く呆気ないものでした、
子供が大人に触れてよく分からないとかよりも映画そのものがよく分からなかったです、ただシーンの一つひとつはとても美しく洗練されていました、映画よりも写真集にした方が良いかも!(笑)

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まきょん!

3.0大人の振る舞いと子供の視線。

2025年6月21日
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鑑賞方法:映画館

フキが直面する現実の大人の世界にとっては、フキの存在は傍観者であり、救いでもあり、癒しにも。フキは表情を過度に変えることなく、眼前の現実をしっかりインプットするかのよう。その態度は全編を通して通底する人の死に対しても。
淡々と進む映画時間の中で、フキの持ち前の好奇心や豊かな想像力による無邪気な危なっかしさが、作品の結論的なものに収束されるのかと思いきや、そんなドラマチックな展開は裏切られることになる。
大人の振る舞いと子供の視線が混ざり合う。懐かしさと自らの当時の体験の記憶を呼び起こす。

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そろそろだな。

4.0子供の頃を思い出す

2025年6月21日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

人生の後半戦にいる私に、遠い昔、子供のころ持っていた感覚を思い出させてくれた。最近は忘れていた。夕焼けの風景、トンネルの反響、オカルト、大人世界への無知と反発、思い出の競馬場、馬の鳴き真似への馬の返事、イレーヌ、少女のありのままの視点が美しい映像で表現されていて何か懐かしかった。あういう鮮やかな感性は大人になると数百分の一になっているだろう。仕事やしなくてはならないこと、社会の規範に合わせなくてはならないこと、同調圧力、人間関係などでエネルギーを使ってしまって失われていってしまう。でも、あの時、あの場所、あのシテュエーションを心のどこかにしまっておいて、大事な時に引っ張り出すことができるといい。誰にでもそういった体験価値があるはずでその大切さをあらためて思い起こさせる作品だった。フキはきっと長い人生を強く楽しく輝いて歩むと思う。監督早川千絵の子供時代へのオマージュなのかなこの作品は。エンディングソングの歌詞がこの作品のテーマなのだろう。あの歌詞をもう一度見たい。

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むっ、むいちろう

3.5無自覚のカウンター

2025年6月21日
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斬新

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ひつじさん

5.011才少女の、現実と想像が混在する、映画でなければ描けない世界。主人公フキから目が離せない。

2025年6月21日
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怖い

斬新

「PLAN75」を監督した早川千絵作品ということで、少し身構えて鑑賞し始めましたが、「ルノワール」は、純粋に映画そのものを楽しめました。

説明なく現実と想像が混在し、時系列もあいまい。見ていて結構驚くシーンも。

主人公フキの行動力や好奇心の強さが、危なっかしいほどですが、それも魅力のひとつ。生き生きした表情と相まって、ずっと見ていたくなります。

主人公の父母や、まわりの不完全な大人たち、それぞれが、まさに「適材適所」といった感じで、周りを固めています。

Rydeen、伝言ダイヤル、超能力、といった1980年代を象徴する小道具も、効いてます。

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ぴのこねこ

3.5シーン一つ一つが印象的でした。ロケ地岐阜だったんですね

2025年6月21日
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いろんな出来事が小5の女の子に起きる夏の経験
車のナンバーの岐と、笠松競馬で岐阜かなと思わせて、印象的な夏の風物詩のアレでそれは確定しました
ということは自転車こいでる橋は木曽川か長良川か
そんな事を思いながらラストシーンおそらく主人公の夢?一番いいトコで
座席近くのオッサンがビニール袋を長いことガシャガシャさせてるから、印象的なシーンが台無しになりました
その前でも途中でいびきかいて寝たり、持ってきたおにぎり食べたり、トイレなのか途中退出したり
久しぶりに1人のマナー無視のオッサンのせいで集中して楽しめない映画になってしまいました
配信始まったら改めて観ようと思います

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ひらっち〜

2.5リリー・フランキーさんの静かな熱演に絶句!

2025年6月21日
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鑑賞方法:映画館

少女というより監督の死生観が色濃く出ている作品でした。
主人公の少女が、監督の演出通りに動いて台詞を言っているので子供らしい演技は殆どなく、監督の色がはっきりと伝わってきます。

時代背景を意識した小道具や衣装、音楽が矢鱈と印象に残ったのも監督の成せる技なんですかね。
整髪料の「GM5」がちらりと映ったり、キャンプファイヤーで「ライディーン」が流れ出したりと細かな部分に監督の拘りを感じました。
特にファミレスの「万華鏡」には笑ってしまいました。
当時、何処のファミレスにも必ず置いてあった事を思い出しましたよ。

作品の細部をしっかりと支えていたのは、やはりリリー・フランキーさんの演技でした。
叫んだり、暴れたりする事なく、必死になって死に抗う病人を静かに演じておりました。
リリーさんの細やかな表情や動きだけで「生きる」という事への執着心が伝わる為、娘である主人公が受け身の演技だけでいられたのだと思います。
やはり彼も日本の宝といえる方ですね。

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かもしだ

5.0タイトルなし

2025年6月21日
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鑑賞方法:映画館

唯ちゃんが素晴らしかった。監督は前の映画が計算高い感じで嫌いだったけど、今回は抜けた。子どもの頃見た風景と気持ちがよみがえる。リリー・フランキーは、樹木希林みたいになってきてる。ブラック。この子もちょっと発達障害かという感じの外れてる感がある。河合ゆみ良かった。そして石田ひかり、最強。

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Emiri
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