劇場公開日 2025年6月20日

「リリー・フランキーさんの静かな熱演に絶句!」ルノワール かもしださんの映画レビュー(感想・評価)

2.5リリー・フランキーさんの静かな熱演に絶句!

2025年6月21日
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鑑賞方法:映画館

少女というより監督の死生観が色濃く出ている作品でした。
主人公の少女が、監督の演出通りに動いて台詞を言っているので子供らしい演技は殆どなく、監督の色がはっきりと伝わってきます。

時代背景を意識した小道具や衣装、音楽が矢鱈と印象に残ったのも監督の成せる技なんですかね。
整髪料の「GM5」がちらりと映ったり、キャンプファイヤーで「ライディーン」が流れ出したりと細かな部分に監督の拘りを感じました。
特にファミレスの「万華鏡」には笑ってしまいました。
当時、何処のファミレスにも必ず置いてあった事を思い出しましたよ。

作品の細部をしっかりと支えていたのは、やはりリリー・フランキーさんの演技でした。
叫んだり、暴れたりする事なく、必死になって死に抗う病人を静かに演じておりました。
リリーさんの細やかな表情や動きだけで「生きる」という事への執着心が伝わる為、娘である主人公が受け身の演技だけでいられたのだと思います。
やはり彼も日本の宝といえる方ですね。

かもしだ
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