「大人の振る舞いと子供の視線。」ルノワール ラーメンは味噌。時々淡麗醤油。さんの映画レビュー(感想・評価)
大人の振る舞いと子供の視線。
フキが直面する現実の大人の世界にとっては、フキの存在は傍観者であり、救いでもあり、癒しにも。フキは表情を過度に変えることなく、眼前の現実をしっかりインプットするかのよう。その態度は全編を通して通底する人の死に対しても。
淡々と進む映画時間の中で、フキの持ち前の好奇心や豊かな想像力による無邪気な危なっかしさが、作品の結論的なものに収束されるのかと思いきや、そんなドラマチックな展開は裏切られることになる。
大人の振る舞いと子供の視線が混ざり合う。懐かしさと自らの当時の体験の記憶を呼び起こす。
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