「哀しい を知った11歳の夏、世界は輝きだす」ルノワール 大吉さんの映画レビュー(感想・評価)
哀しい を知った11歳の夏、世界は輝きだす
というコピーとポスター&チラシの写真から期待する
かわいくて瑞々しい魅力的な主人公
脇を固める華のある助演陣
ワクワクするストーリー
せつない物語
といったものは一切ない。
冒頭の泣いている子どもを延々と見せられるビデオが好きな人か、不幸な目になんてあったことがないという幸せな人は楽しめるんだろうが、
病んで老いた父親と歩いているところを同級生には見られたくないから隠れる
帰宅した自宅で自分の葬式で着る妻の喪服を見てしまう
不倫相手の妻に乗り込まれて前の相手はもっと若い子だったと告げられる
こんな不幸・不運・気まずいあるあるを2時間見せ続けさせられても、
そんなこと世の中には溢れているし、あらためて突きつけられても、そうですかって感じ。
お父さんとお母さんと学校の先生が年とりすぎていないか。
父親の死を悲しんでくれた英会話の先生がハグしてくれるところはよかった。
イオンさんも何をとち狂ったのか、「国宝」や「フロントライン」といった大ヒット中の作品や、同日公開の「28年後」を差し置いて一番大きなスクリーンで上映してたけど観客3人だった。
河合優実ちゃんが出てるし、初日に観に行ってよかった。来週はもう小さなスクリーンで上映回数も少なくなっているかもしれない。
人生って素晴らしい
素晴らしくて、素晴らしくて、
いつか終わりがやってくる
人生は一度きり🎵
って主題歌(英語)がエンディングに流れたけど、そんな映画が観たかった。
河合優実ちゃんと坂東龍汰くんが主役の爽やかな青春映画を誰か作ってくれないかな。
共感、コメントありがとうございます。少女の一夏の経験を描くのに、あの河合優実とビデオのくだり、そして坂東龍汰とのくだりは重すぎます。バランスが悪いということに尽きる作品だと思います。
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。