「被災地の“いま”を描く、静かな問いかけ」囁きの河 kazu50さんの映画レビュー(感想・評価)
被災地の“いま”を描く、静かな問いかけ
2020年7月の熊本豪雨で甚大な被害を受けた、熊本県・球磨川流域。
その被災地を舞台に、失った「居場所」を自らの手で取り戻していく姿を描いた作品です。
とにかく、暗く、重く、胸が締めつけられるような映画でした。
被災直後の映像はこれまでも多く見てきましたが、「その後」をここまで丁寧に描いた作品には、なかなか出会えなかったと思います。
災害の多い今の日本で、「生きていく」ことの意味を改めて考えさせられる――。
静かながらも、強く胸を打つ作品です。今こそ多くの人に観てほしい一本でした。
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