劇場公開日 2025年4月18日

「70点ぐらい。美しい画」アブラハム渓谷 完全版 RAIN DOGさんの映画レビュー(感想・評価)

3.570点ぐらい。美しい画

2025年5月31日
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鑑賞方法:映画館

惜しい!って感じです。

つまらないと切り捨てられない、面白いとも言いきれない、絶妙に微妙な感じが終わりまで続く(笑)

アブラハム渓谷にある村、恋多き美女エマを中心にした人間模様。

なんか、田舎の人間模様つながりで『ツイン・ピークス』を思い出した。

あそこまで濃いキャラクターばかりじゃないけど(笑)

この映画、美しいんです。

アブラハム渓谷が、川や川近くに建つ家々が、男を惑わす美女エマの様々なファッション、鳥カゴに入った赤い小鳥、シャム猫、桟橋、ラストシーン…

ただ約3時間半あって時間が長すぎる、面白いと長さが気にならない場合あるけど、この作品は気になった。

面白いか面白くないか微妙な感じだからでしょうね、だから残念。

でも、また観たいと思ってしまう、美しいので…

ドビュッシー「月の光」が多用されてて、ベートーベンの「月光」も使われてます。

物語のなかで性的なことが行われていても、実際に性的なシーンを撮って観せず、官能小説のように言葉でナレーションで想像させる手法です。

エマを演じたレオノール・シルヴェイラが綺麗だけど、同監督の『カニバイシュ』にも出てて、ソッチの時の方が綺麗だと思う。

RAIN DOG