「魂を込めた撮影だったと思います」リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界 GFさんの映画レビュー(感想・評価)
魂を込めた撮影だったと思います
実話をベースにしているので、怪しい演出もありません。落ち着いて、じっくりと映画を観たい方にお勧めです。
当時の詳しい状況はもちろん分かりませんが、女性が戦場に行くことだけではなく、報道カメラマンとはいえ、有力な新聞や報道機関ではなく、彼女がVOGUEという雑誌のカメラマンという立場であったことも、大変だったと思います。
では、なぜ、彼女は戦場、しかももっとも悲惨な状況を撮り、伝えることに固執したのか? 映画は、若いインタビュアーの質問に答える形で始まりますが、彼女はあまり語りません。その理由は、映画の最後に明かされます。
戦争の真っただ中ですので、映画の尺では足りないぐらい、本当に、大変な苦労があったと思います。しかも、彼女が使っていたカメラはローライフレックスの中判カメラ。たぶん、12枚撮る毎に、フィルム交換が必要です。戦場にそれほどたくさんのフィルムを持っていけないことを考えると、1枚1枚、本当に彼女の撮りたいもの、伝えたいものを、魂を込めて撮影していたんだろうなと思います。
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