劇場公開日 2025年5月16日

「ちょっと雑な感じがもったいない」6時間後に君は死ぬ おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ちょっと雑な感じがもったいない

2025年5月21日
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鑑賞方法:映画館

興奮

難しい

驚く

本作は、日本でドラマ化されたこともある小説を韓国で映画化した作品らしいです。原作未読でドラマも未視聴ですが、おもしろそうな予告と韓国作品への期待感から、公開2日目に鑑賞してきました。

ストーリーは、アルバイトをしながら必死で生きているジョンユンが、30歳の誕生日を翌日に控えたある日、道ですれ違った男ジュヌから突然「6時間後に君は死ぬ」と声をかけられ、「自分には予知能力があり、君が殺される未来を見た」との言葉に動かされ、疑念を抱きながらも犯人探しを始めるが、かつてストーカー被害にあった時に知り合った刑事から「その男は最近起こっている連続殺人の犯人かもしれない」との情報が入る中、タイムリミットが刻一刻と迫るというもの。

原作の持ち味が生かされているのか、それとも映画用にアレンジされているのかわかりませんが、韓国映画らしい緊張感を伴いながら、最後まで犯人がわからず、疑心暗鬼なまま展開していく感じがいいです。情報が少しずつ集まる中で、怪しい人物が少しずつ増えていくのも悪くないです。

また、イケメンと美女を中心に置きながらも、この二人が恋に落ちなかったのもいいです。下手に恋愛要素を持ち込まず、サスペンスに全振りして話を進めてくれたおかげで、最後まで真犯人探しに集中できます。

ただ、全体的にはちょっと雑な感じがしたのはもったいないです。警察の腐敗、女性刑事の排除、班長の不適切行為、ストーカー、貧困、レンタル彼女など、さまざまな要素が一応つながってはいるのですが、なんか浅い感じを受けます。また、事件の背景に関わる部分が、ちょっとわかりにくかったです。今回の犯行が単なる猟奇殺人でないのなら、せめて犯人の動機ぐらいは納得させてほしかったです。総じて、人物の掘り下げが不足している印象を受けます。

というわけで、おもしろくないわけではないですが、手放しで絶賛するまでには至らない、そんな感じの作品でした。

キャストは、チョン・ジェヒョン、パク・ジュヒョン、クァク・シヤンら。

おじゃる
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