「思ったより普通の自画像」解放 KaMiさんの映画レビュー(感想・評価)
思ったより普通の自画像
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壁にぶつかりながら絵に向きあう画家の話。芋生悠さん自身が俳優業に悩んだ時期に着想した作品ということらしい。
画家は山深い川とアトリエを交互に行き来し、ひらひらと踊る謎の若い女性に出会ってインスピレーションを得る。やがてアトリエでも女性は踊り出し、逆に芋生さんが山で女性と踊るというように「解放」されていく様子が描かれる。
映画のあとはもう少し日常的な散策映像をバックにした芋生さんの朗読。自然界の光の粒子や、家族との触れ合いに感謝するような内容だったと思う(当日2本目の映画鑑賞となり、映像も心地よいせいか眠りに誘われ、記憶に自信がありません)。
内面世界の素直な表現ということなのだろうが、自然や女性の踊りによって心を浄化することに意外性を感じられず。芋生さんがもつ不思議さや凄みの「解明」は別の機会を待ったほうがいいように思った。
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