犬の裁判のレビュー・感想・評価
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面白くなりそうではあった、犬がただただかわいい。
フェミニズム映画
ぶっちゃけ犬の映画ではなかった。
フェミニズム映画。
主人公の弁護士のアヴリル、アヴリルの隣のDV母親、原告側の政界進出を狙う女性弁護士、噛まれたポルトガル移民女性……
全員自己中、かつ虐げられながら他者を責め、またどうにもならずにパニックに陥り、論理破綻とドツボにハマっていく女性だらけでイライラしますが、そういう理不尽さを題材にしたコメディ。
開始早々、主人公に対して、上司が自分の性生活を滔々と語るハラスメントマウント野郎なのを見せるし、DV被害の少年は主人公の夜の営み後の家に忍び込んで平然としてるし、という性に関してあっけらかんな作りに、「フランス映画だなぁ」と嫌なゲップが出ました。
犬の視点で言えば、救いのない話だし。
ただ、出演していたコスモス役のわんこはめっちゃ名優でしたね。
犬を見るだけのために行ってよかったとは思いました。
飼い主の責任
私は犬が大好き。小さい頃に犬を飼っており昔から犬は私にとって大切な家族でありきょうだいであり、死からかなり経った今でも会いたいなと悲しくなる時がある。
予告だけさらっとみてこんな映画あるんや〜わんちゃんかわいいし、コメディなのか!と思い鑑賞。「無職、独身」や、タッチボタンを使ってみたりと真面目に人として裁こうとしている実にシュールな場面も多々あり。所々笑えたが、最後の最後で…
人間社会に適さなかった。そもそも人間の都合で家畜に貶められたと弁論する弁護士の意見もわかるんやけど、いやそこちゃうよね。噛まれた人の人生は?動物愛護に関する問題提起にはなったかもしれないが、今回の議論からは論点がずれている以上、やってしまったことに関する責任は取らないといけないんやと思う。
やけど、犬に罪はない。3回も事故が起きてなお、うちの犬は絶対に人を噛まないと断言していたあの飼い主の責任は相当重い。飼っていた側の人間からすると、飼うなよと怒りが込み上げた。少女は甘噛みですねと言われていたが、ご飯をあげた時に噛まないようにするなんて当たり前のことやろと。攻撃をする時点で対処しなければならなかった。飼い主の責任を犬が取らないといけないラストはあまりにも悲しい。
誰も幸せにならない。そんな作品やった。
ああ、気分転換でみようと思ったのに逆に落ち込んでしもた。
コスモスの大きな瞳が訴えたかったこと
よく纏まった良い作品
コディ(コスモス)がひたすら可愛いだけでなく本当に演技が上手い。
登場人物、エピソードに無駄がなくしっかり全体が繋がっていて最後まで違和感なく楽しめました。
所謂ドタバタ法廷コメディ的な映画かと思って見に行きましたがちょっと違いコメディ要素もうまく入った社会派作品という感じ。
どうしたら人間を好きになれるかという少年の問いに答える主人公の回答がとても印象に残りました。
それが作中終始一貫しているテーマに思われます。
しかしそのテーマや答えを押し付ける訳でなく、またご都合主義で用意されたエンディングでもなく見る人それぞれ考える余地を持たせる良い作品。
動物の出ている映画にありがちな御涙頂戴の演出がないところも好感が待てます。
全体のバランスや纏め方が素晴らしいです。
被告コスモス 独身 無職
実話にヒントを得たらしい。
必殺の上目遣い
コストがかからない方法で…
テンポが良くておもしろい
ヘソ天ワンワンコ
負け筋裁判ばかりを担当している弁護士が、人を噛み1万フランと罰金と殺処分を言い渡された犬の弁護をする法廷劇。
法律上犬は物として扱われるという判事に物申し、それが通って被告が犬の裁判に突入し巻き起こっていく。
緊張からか興奮からか、裁判で落ち着いて喋るのが苦手な弁護士が。ちょっと感情的になりながら、悪人を無罪にして政治家進出を目論んでいる弁護士と対峙していくけれど、あれ?今回噛んだのは一人だけ?
飼い主も犬も前歴を2件ずつ持っているということで、今回は飼い主宅のキッチンで起きたことってことですね。
基本的にはコミカルでどこまでが実話ベースなんでしょ?という感じに、異様に話しがデカくなっちゃったり、アホクサくて笑えるところもあるけれど、人か物かという2択でいうならば、実は結構話しが色々と矛盾が生じますよね…。
ということで、判決についてはまあまあまあという感じだけれど、コメディとしての愉しさをみせつつも、人間の醜さやエゴを孕ませた物語で、なかなか面白かった。
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