「完全に別映画。ジュラシックではない。」ジュラシック・ワールド 復活の大地 のんさんの映画レビュー(感想・評価)
完全に別映画。ジュラシックではない。
盛大なネタバレを含みます。
ジュラシックシリーズ再来と思い、期待を高くして見たものの、開始早々に設定のガバガバさにあっけに取られてしまった。
そもそも、極秘の研究開発を担い、衛生管理やセキュリティ対策が徹底されているはずの施設(それ相応の設備ともの防具服)に「スニッカーズ」を持ち込めるわけがない。
しかもそれのせいで自業自得な展開になり、その時点で幻滅。
また、前作の最後に描かれた、女の子が「作られた生命体(恐竜)」に感情移入をし、人間世界に恐竜を解き放ったその後の世界、という設定がほぼ生かされていない。
ブロントサウルスが弱って、NYで渋滞を引き起こす、人間は恐竜から興味を失う、など、あまりにも無理がある設定。
1番駄作だと感じたのは恐竜ではなく、明らかに「怪獣」を見させられたこと。
実在した恐竜はサブ的な登場の仕方で、メインは名前もはっきりしない交配種。
脳がデカくて、コブのように出ているのはゲノムか何かを見ている気分だった。
インドミナス・レックスやインドラプトルのように丁寧な描かれ方をするのではなく、どの恐竜との交配種なのかの説明もなく、見てる側の解釈が必要となる。
しかも、他シリーズの中では人気な、ティラノサウルス、モササウルス、スピノサウルス、ヴェロキラプトルの描かれ方が雑すぎる。
(出しておけばいいだろ感が半端ない。)
元々恐竜が好きで、ジュラシックパークもジュラシックワールドもワクワクできる展開だったのに...。
本作は「ジュラシック」という看板を背負わないでほしい。
「モンスターズ」など、題名を変えてくれれば良いが...。
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