「ここにきて「ワールド」というより「パーク」感が強まった印象がある一作」ジュラシック・ワールド 復活の大地 yuiさんの映画レビュー(感想・評価)
ここにきて「ワールド」というより「パーク」感が強まった印象がある一作
『GODZILLAゴジラ』(2014)を監督したギャレス・エドワーズによる新たな『ジュラシック・ワールド』シリーズがどのように展開するのか、楽しみにしていた観客による感想です。
『ザ・クリエイター 創造者』(2023)のような崇高なドラマ作りになるんじゃあ…、という、このシリーズにあるまじき期待も抱いていましたが、実際の作品は「恐竜探しミッション」に従って3体の恐竜(中ボス)と未知の恐竜(大ボス)を倒していく、という、あからさまにゲーム的、というかテーマパーク的楽しみに全振りした映画でした。
スカーレット・ヨハンソンやマハーシャラ・アリら、俳優陣も豪華ですが、彼らが演じる登場人物の立場や背景、振る舞いは、前述のミッションに一応の理由付けを与えるための要素に過ぎない、といっても過言ではなく、むしろエドワーズ監督のこの割り切り方には爽快感を覚えるほど。中盤の、巨大な草食恐竜たちの神秘的とさえいえる姿は、さすがの見ごたえあったけど。
海や密林で展開する恐竜ハントは、本作の目玉だけに臨場感と迫力は十分なので、ストーリー面はまあこんなもんでしょ、と受け入れることさえできれば、大スクリーンで見る満足感が十二分に得られる作品です。
これもエドワーズ監督っぽいといえばそうなんだけど、一番いい場面を夜にしてしまうのがねー…。他の見せ場との対比なのかもしれないけど、恐竜(怪獣)映画の描写として、ちょっと時代が戻った感が無きにしもあらず…。
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