「恐竜映画から、モンスターパニック映画へ。」ジュラシック・ワールド 復活の大地 nekoさんの映画レビュー(感想・評価)
恐竜映画から、モンスターパニック映画へ。
ど頭から、パニックムービー感のある展開。そしてクライマックスを予想させるチラ見せ、たのしー。スニッカーズの袋一枚で大混乱はシステム的に酷いけど、一緒に見に行った9歳の息子はすでに凍り付いていました。
いつもながらのミッション解説シークエンスが、やたらと長い。身の上話がイマイチで、全然感情移入できず少し退屈に感じた。ラストも、だったらそんな顔になるか?だしね。
でもでも、海上でのチェイスからはもう最高。
今回、出てくる恐竜を大物に絞ってちゃんと尺取ってるのは本当に良い。ここまでアグレッシブなモサはこれまで無い映像でドキドキが止まらない。
ただ、全体的に感じるのは作中で語られる、人々からの注目がなくなった恐竜、目新しいものではなくなり、興味を持たなくなったという事象が、そのまま今作に当てはめられてる感覚。
リアルな恐竜を映画に出しても、もう誰の目にも新鮮に移らない。だから人工的に異種交配させてクリーチャーを作る。作内と作品のコンセプトが重なる。
結果、ジュラシックワールドは恐竜映画から、モンスターパニックムービーとなった。
もちろん、前作である程度のカタがついてしまったのだから、別方向に行くしか無いが、この道はもうなんでもありのパクリ作品と同列のテーマとなりうる、危険な道。
映像、アクション面白かったですよ。立ちションシーンも、Tレックスの昼寝も素晴らしかった。
でもやっぱり本当にジュラシックパークシリーズは終わったんだなと心から感じてしまった。
一抹の寂しさを感じながら観てだけど、息子は心から怖かったらしく、Dレックス出てきた直後にリタイア。
それでも配信始まったらまた観たいそうです。

