劇場公開日 2025年8月8日

「1.6 VS 0.002 人類は小数点以下!」ジュラシック・ワールド 復活の大地 グレシャムの法則さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 1.6 VS 0.002 人類は小数点以下!

2025年8月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ジュラシック・パークからリアルタイムで見てきた人間にとっては、恐竜に襲われるシーンなどの演出はさすがにもう新味が薄く感じられてしまいます。これはスピルバーグ監督の偉大さの裏返しでもあり仕方のないことですが、この興奮が若い世代に引き継がれていくという意味ではとても嬉しいし、頼もしい。製作陣に感謝するしかありません。
テーマも、恐竜ロマンから人類存続の危機(核兵器や地球温暖化による自滅リスクの増大)への啓蒙にさり気なく移そうとしているところは現代的。

博士が言ってましたが、恐竜は誕生から絶滅まで1億6000万年。現生人類(ホモサピエンス)はたかだか20万年生きてきたに過ぎない。
サルから枝分かれしたころまで遡っても600万年から700万年ですから、人類は恐竜にたいして桁違い(一千万年にも満たないのだから二桁違い?)の短期間で滅亡するかもしれない。
地球の歴史は46億年、宇宙の歴史は138億年。恐竜は同じ「億年」単位で話ができるのに人類は小数点以下の存在。

ゼロの数に10のゼロは含まれるの?
なんて会話がありましたが(報酬は20,000,000ドル。1ドル=150円としたら3,000,000,000円(30億円)!!)、人類の生存期間を億年単位で語る場合、小数点以下のゼロはいくつ?と聞かれることになるのです。
恐竜は1.6億年
人間は0.002億年

これが新章としてシリーズ化されるのなら、次作以降は遺伝子操作という科学的な驕りが人類に危機をもたらしたり、その開発に人工知能が絡んできて現生人類をこえる超人類が誕生したりするのかもしれません。

グレシャムの法則
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