劇場公開日 2025年8月8日

「ちょっとこれまでと違う構図が新鮮」ジュラシック・ワールド 復活の大地 泣き虫オヤジさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0 ちょっとこれまでと違う構図が新鮮

2025年8月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

カワイイ

正直「また作ったの?」と思いはしたものの、制作されたからにはスルー気は全くなく、迷いなく観賞。

それが正解だった。 2000年以降の本シリーズ作の中で一番楽しめた気がする。

【物語】
秘密工作員のゾーラ・ベネット(スカーレット・ヨハンソン)はニューヨークで製薬会社の代表マーティン・クレブス(ルパート・フレンド)からある誘いを受けていた。オファーされたミッションは画期的な新薬開発のために陸・海・空に棲む3種の巨大恐竜のDNA採取だった。

地球上に恐竜がジュラシック・パークで復活してから三十有余年、紆余曲折経て今はほとんどの恐竜は太古の環境に似た赤道付近の地域でのみ生き永らえていた。そしてその地域への人の立ち入りは各国政府から固く禁じられていた。違法かつ危険なミッションになるが、高額の報酬を提示されてゾーラは依頼を受ける。

恐竜たちが野生化しているそのエリアで、目的の恐竜に近づくには彼らの生態を熟知した人間が必要なため、クレブスは恐竜案内人として彼女同様にクレブスに雇われた古生物学者のヘンリー・ルーミス博士(ジョナサン・ベイリー)にも声を掛ける。博士は本物の恐竜に接する誘惑に抗えずに誘いを受ける。

クレブス、ゾーラ、ルーミス博士、そして実行部隊としてゾーラが推薦した特殊工作隊上がりの傭兵ダンカン・キンケイド(マハーシャラ・アリ)のチームと共に恐竜の生息地へ向かう。 やがて一行は、かつて「ジュラシック・パーク」の極秘研究施設が存在した孤島にたどり着く。

【感想】
調べると本作はシリーズ7作目だという。おそらくそのうち6作は観ていると思う。もちろん一番感動したのは1作目のジュラシック・パークであり、今後もそれを超えるシリーズ作品は出ないと確信する。なぜなら今シリーズの肝は「琥珀に残された蚊から恐竜のDNAを採取し、現代のDNA科学で古代生物を蘇らせる」というSF的設定の秀逸さ(もしかしたらできるかも思える)と「巨大恐竜の世界を大スクリーンで体験する」の2点にあると思うが、最初に出会った感動を超えるわけがないからだ。 なので1作目は別格としても、6作も作れば最近の作品は(二番煎じどころか)“五番煎じ”、“六番煎じ”と感じてはいた。

(全部はっきり覚えているわけではないが)1作目も含めてこれまで共通していたのは、「人間が恐竜を金儲けの道具として考え、かつ恐竜をコントロールしているつもりだったが、あるアクシデントをきっかけにコントロールできなくなり、人間が逃げ惑う」という流れ。しかし、今作はちょっと違うところが新鮮だった。 人間の行動は金儲け目的というところは変わらないのだが、今回はそもそも人間のコントール下にない、「恐竜が支配する世界に人間が足を踏み入れる」という構図だ。 今回の主人公達は島に近づくこと自体が“大冒険”であり、恐竜を支配する気はなく、なんとかDNAだけ採取して逃げ帰ろうという展開。これまでの作品は中盤以降人間が逃げ惑うが、今作は序盤から逃げ回る(笑)

また、過去作では「近代技術への過信」も共通する設定だったと思うが、今作では島にわずかな近代装置を持ち込んではいるものの、近代設備・技術ほとんどは登場せず、ジャングルの中での原始的サバイバルというのも新鮮で刺激的だった。映像的にも広大な大自然の中の巨大恐竜という原点回帰的な“絵”が素晴らしかった。

登場人物の人間模様はこれまでの作品でも重要な要素となってきたが、本作では偶然というよりアクシデントにより行動を共にすることになった一般人家族4人の存在が好感度を増した。特に末娘の幼女イザベラが緊迫した展開の中で心を和ませる。

他人の評価を見ると揃って絶賛ではないようだけど、俺的には夏休みに家族・仲間で観る冒険スペクタクル作品としておススメします。

泣き虫オヤジ
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