「無駄があまりにも多すぎる」ジュラシック・ワールド 復活の大地 Ko Fuさんの映画レビュー(感想・評価)
無駄があまりにも多すぎる
ギャレス監督ということで割と期待したのだが……これはあまり褒められない。キャラクター、シナリオ、設定、演出、そのすべてに無駄が多すぎる。とくにキャラクターは半分で良い。あの家族を出そうと提案したやつはクビにして良い。
映像は良い。しかし前作からあまり時間が経ってないこともあり目新しいかといえばそうでもなく、劇的に恐竜の描写が良くなったかといえばそうでもない。
海のシーンは過去になかったので良いのだが、まさしくそこの部分があまりに冗長になっており退屈になってしまっているから評価に苦しむ。
とにかく前半が退屈で、全くと言っていいほど見てて面白みがない。これなら娘をさらわれたマッチョが暴れる映画のほうがよほど中身がある。しかもジュラシックシリーズである意味のない導入になっており、この脚本でOK出してしまったスピルバーグはホントに読んだのか疑問である。後半などもはや恐竜映画ではなくなっておりクリーチャーパニック映画である。なんだこれは。なぜこれをしようと思ったのか?
そもそもの話として、人類が勝手に遺伝子をいじって生命を生み出すような真似は冒涜だ、というのがジュラシックシリーズ共通のテーマで、それはもう恐竜というものを作り出した時点で罪として提示されているので、ここで新たに突然変異種を出したところで蛇足なのである。前作までのワールドはまだそのあたりをよく理解して話を作っていたが、今作はそれが形骸化してオモチャ販促映画になっている。
これが新しい出発点?ちょっと考え直してもらいたい。
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